見出し画像

沈夫人の料理人

昨日、

“ 性格の悪いお金持ちの美しい女って
華やかで毒があって好き ”

と書きました関連で、
思い出した作品があります。


それがこの

「沈夫人の料理人」

です。


明代の中国は江南のお金持ち、
劉家の若き後妻・沈鳳仙 奥様は、
美味しいものを食べることが何よりもお好き。

その劉家に買われてきた料理人・李三。

彼は、そもそもにして天才的な料理の
素質と腕前を持ちながら、
そこからさらに
無理な注文や精神的葛藤があるほど
その腕が冴えわたってしまうという…
まさに、退屈を嫌い美食を愛する
奥様のために存在するような男(笑)

そして今日も奥様は、
無理難題で李三を困らせながら、
楽しく美味しくお食事をいただくのです♪

と、あらすじはこんな感じ。


それでもってこの奥様がね、
とっても魅力的で大好きなんです!

性格が悪い…というほどでもないかな?
でも、良くはないな(笑)

「あいつキライ」「こいつウルサイ」
「寒いから今日は起きない」
とにかく自分の心に正直でわがままいっぱい。

自分の魅力をきちんと知っていて、
それゆえに何をやっても何だかんだで
ゆるされてしまうことも知っている。
愛され大切にされることなど、
当たり前すぎてもはや空気。

見ていて気持ちがいいです(笑)


でも何より奥様が魅力的な瞬間は、
美味しいものを食べたときの
美味しいお顔です。

高慢でお高く取りすましていても、
食べるときはいつだって
子どものように素直に、
「美味しい!美味しい!」
「おいしー!」
と、満面の笑顔で
おいしそうにいっぱい食べてくれる。


ほんとうに愛らしい。
癒されるレベルです(笑)


どんなに困らされて泣かされても、
このごほうびがあるから李三は
やめられないのです。

よって結局、李三はしあわせなので
あれでいいのです(笑)


いろいろ言うより
見てもらったほうがはやいわ。

それではしばし、
奥様の魅力をご堪能ください⬇️


わがまま発動中の奥様

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

美味しい奥様

画像6

画像7

フォロー(アメ)も忘れない奥様

画像8


ご堪能いただけましたでしょうか?

奥様かわいいー🖤

作者の深巳先生は、本当に美しく描きますよね。

食べてる時の唇の艶かしさとか。


そしてこれ、
実は登場人物がまったく同じで
時代が変わっただけの
「沈夫人の料理店」
というのもありまして(笑)、
こちらも好きです。

何がいいかって
舞台は、1920年代の上海。
よって、奥様の洋装が見られるのです♪
外出は大正のモダンガールみたいな格好の奥様、
お屋敷ではチャイナ服の奥様が堪能できます。
よくお似合いです。
とてもいいです👍️


性悪なお金持ちの美しいご婦人と
美味しい料理を堪能したいなら、
この2作品、たいへんおすすめです。


おまけに、
作中にレシピが織り込まれているので
同じ料理が(作ろうと思えば)
作れちゃいますよ!

(※4~5時間煮るとかの料理がザラですけど(笑))

画像9


沈夫人の料理人 全4巻
沈夫人の料理店 全2巻

深巳 琳子 / 小学館ビッグコミックス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?