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人生どん底を味わったサラリーマンが見つけた人生最高の生き方④

4話:体育会系の洗礼

この記事では、フルリモートで最高の働き方と収入をどうやって得ることができたのかを、過去10年以上に及ぶ泥水すすり系サラリーマン人生を振り返りながらご紹介します。↓1つ前の記事https://note.com/moment_tatsu/n/ndf52304c2440?sub_rt=share_pw

長年付き合った彼女に入社日に振られ、目の前が真っ白の状態に。

一気に強いストレスがかかったせいか、夜もまったく寝ることができなくなり、朝方5時〜6時に就寝して7時に起床⇨睡眠時間1時間で出社というサイクルを数ヶ月続けていました。

昼に仮眠をとったり、トイレの個室で仮眠をとったりしてなんとかやり過ごしていましたが、何度か就業時間に寝落ちしてしまった事もあり、「でも友達が!」と寝言を言って起きた事とかもありました。いったいどんな夢を見ればそんな寝言が出るんだと、先輩に怒られたものです。

そんな学生気分抜けきらぬまま数ヶ月が経ったわけですが、1社目に入社した会社は物流倉庫中のコールセンターだったんですが、ゴリゴリに体育会系の会社で、ここで早速泥水をすすりまくりました。KY活動の一環として指差呼称を毎朝朝礼後に順番で行うのですが、声が小さいと翌日も指差呼称をやらされるというルールがありました。

よく声が小さいと言われるんですが、声が低くてそう思われがちなだけで、私としては相当声張ってるつもりでもOKが全然出ず。結果ほぼ叫び声レベルで声を張らないと、現場のリーダーKさん(片手の小指がないので、元本職の方かと思われる)からOKが出ないという苦行を強いられていました。

私だけ1週間OKが出ないのがデフォルトで、50人近いメンバーの前で毎日「品番確認ヨォーーーシィ!!!!」とシャウトをさせられてたのですが、最終的には飽きられて次の人に、という感じでした。

他にも「なんで?激詰」という苦行も毎日経験しており、約15~30分程上司の横に立ち「なんで?」「なんで?」と永遠に詰められるというもので、「なんでなのか?」だけしか聞かれないので、だんだんこちらとしても、「何をきかれているのか?」がわからなくなるという厳しい詰められ方で、これもかなりキツかったですね。

極め付けが、体育会系飲み会。参加者全員に瓶ビールでお酌をして周り、逆に注いでもらったビールを飲み干していき、ゴールまで辿り着いたら現場リーダKさんの、Kスペシャルというスペシャルドリンクの挑戦権が手に入るという1mmも光栄じゃないルールがありました。

通常焼酎の水割りは(焼酎5:水5)とかの割合だと思うのですが、Kスペシャルは、この世の常識が通用しない世界観なので(焼酎9.8:水0.2)という割合で配合されます。

光栄にも、目の前でリーダーKさん自らその一杯を作ってくれるんですが、誇張抜きに、並々とジョッキに注がれる焼酎に、水が気持ち一滴垂らされる程度なので、実質焼酎の原液をジョッキで飲むイメージ。エタノール飲んでんじゃないか?ってくらいTHE酒の味で、これがまじできついです。

数多の精鋭たちが挑むも、Kスペシャルにたどり着くことができないor Kスペシャルの途中でトイレに直行でもう戻ってこないというのが基本でした。ちなみに、私はKスペシャルへの挑戦権を何度か獲得するも、そのあまりの量の多さに時間がかかりすぎ、飲み干した頃には完全に飽きられているという一番最悪の形で幕を閉じ、意識がない状態でタクシーに乗せてもらい、家の前で目が覚めるというのが日課でした。玄関前でボロ雑巾のような姿で発見され、担ぎ込まれるということも稀にありました。

そんな体育会系の倉庫でしたが、今思い返してみると一社目があそこで本当によかったなと思えます。当時は辛いこともたくさんありましたが、学生気分の抜けない私に、根性論で「社会人とは?」を教えてくれた素敵な職場でした。

今なら完璧コンプラ的に厳しい感じの職場でしが、少なくとも私のようなクズ学生時代を送ってきた私には、刺激的な職場でしたし、あのノリの飲み会も、2度と経験はしたくないですが、今となってはめちゃくちゃいい思い出です。

どんなに辛い経験も、5年~10年経って思い返してみると、その経験が必ず自分を構成する一部になっていて、「その時の経験があったから、今の自分があるんだ」と、今となっては過去の出来事も、全て今に繋がっていると、最近は思えるようになりました。人生は伏線回収ですね。きっと35歳の私の経験も45歳になったときの糧になっているんだと思います。

実際に、その当時なんの意味もないなと思っていた経験や体験が、今になって「あれ?これ知ってるぞ?」とふと感じる場面が増えてきたような気がするんですよね。

その倉庫は3年勤め、別の倉庫に異動となるんですが、ここからが更に地獄のはじまりでした。

つづく


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