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最近のドラマにみる40代の怒らない女性たち

ドラマを観るのが趣味なんです。

初回を録画しておいて、最後まで脱落せずに観続けられるドラマには、共通点があります。

理不尽に怒ったり騒いだりする人が出ないもの。

勝手な怒りンボが出てきて、主人公が解決のために動く、という展開になると不思議と停止ボタンを押したくなり、続きを観る気が失せちゃう。

普段、そうそういないだろ、そんな人。
とがっかりして、
でもたまにあるかぁ、
理不尽なこと、頭にくること。
そんな時、ちゃんと対応できたかな?私。
思い出したくないようなことがよぎってしまう。
テレビ観る時くらい忘れさせてよ。

そんな訳で、誰も怒らない物語が好きです。
誰も怒らないから
私も怒らないでいい。

ここ最近のドラマにある傾向として
40代の女性が光ってる。

例えば
「その女ジルバ」
「あのときキスしておけば」
「大豆田とわこと三人の元夫」

新も、巴も、とわこも
本気で誰のことも怒らない。

とわこは
他に好きな人がいる元夫の八作のことも
本気で怒ることはできなくて、
それは誰かを好きになることは、
止められないことだと知っているから。


とわこのお父さんは「お父さんとお母さんが、あなたを転んでも一人で起きる子にしてしまった」
ととわこに言う。

とわこは強い子。
強くなんかなりたくなかったけど、
経験と、明るさが、彼女強くしてしまった。

自分にも重なる共感ポイントがたくさんある。私にとっても両親は、泣きたい時に会いたい人たちでない。

また同じように共感する女性が多くいて、視聴者としてドラマを支えているのだろう。

(大豆田とわこと三人の元夫は男性の描き方も豊かなので、男性も共感できるドラマです)

あー、なんだか
とんでもなく強くなってしまったような。でもまだそれは鎧のようで。
私もたまには寄り掛かりたいんですけどね。

そんな時、友人たちは優しい。
40代の同世代。
ファンシーの皆さんもとても優しいです。
色々知ってる、優しさとは何か。

ドラマの結末は
結論のあるようなないような終わりで、
とわこはなんやかんやモテモテで、
仕事も出来る、
日々の小さなことが面白かったり、
娘の成長に一喜一憂したり、
積み上げてきた日々はとてつもなく愛おしく、
ひとことでは語れない思いを積み上げた日々で。
ただとわこが最後に気づいたことは
好きな人には笑っていて欲しい
ということ。とわこはやっぱり強い子だな。ほんとの強さを教えてくれる。

とわこも怒りたくない人なんだ。
笑っていたい人。

お世辞と建前って
いいかえれば体のよい嘘だから、
嘘をつかれるのが疲れる。
ほんとは褒めてない人の声音はわかっちゃうし、
嘘ついて守りたいのは、
美しくありたいそちらの心でしょうし。
でもなんだか白々しくて、
どうか他所でやって下さいな、
と思ってしまう。

笑わせてくれる人は好きです。
優しい人たちは私を笑わせてくれる。

気づいかいのさりげない優しい笑いが
心に沁みる水になり、

荒げた心根にその水をあげて、
どうかお返しにできるような
潤った言葉が返せますように。
今日も一日、きっと感謝できる。

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画角も、衣装も、見所が多かった「大豆田とわこと三人の元夫」。社長として社員と距離をとるとわこのこの衣装が好きでした。高そう。。。

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