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#55 つたえる


こんにちは☺︎  もるです

もう11月ですね。あっという間に今年が終わってしまいそう。


後期は空きコマが多いので、いつも学内を転々としています🍂
とはいえ、講義の精神的な重さはかなりで。
色んな感情に向き合わさせられる、そんな毎日です。

そうだ、今日noteを書いたのは、久しぶりにオケのこと振り返りたいなと思ったから。
先日の練習の録音聞きながら、つらつら書いてみようかなと。



最近は年末の定期演奏会に向けて、週4日練習に行ってます🏃‍♂️
メイン曲はチャイコフスキーの5番。


今まで吹いてきた曲とは全くカラーが違う。
チャイ5に限らず、チャイコフスキーの曲って何でこんなに心揺さぶられるんでしょう。

全楽器の良さがめいいっぱい感じられるチャイ5。
吹けば吹くほど奥が深くて、チャイコの描こうとした情景に思いを馳せる。

私たちに何を伝えたかったのだろう?と、譜面に並んだ音符と細かな指示を見るたび感じるし、私の吹くホルンはそれに応えられているのだろうかとも思う。



チャイ5は、ホルンを始めた時からやってみたいなと思ってきた憧れの曲なんです。
始めた当時はあまりの難しさにスコアをすぐ閉じて、それっきり最近まで楽譜は封印してました💧

2年ちょっと経って、ちゃんと譜面と向き合えるようになったと思うと成長を感じられる。なんかうれしいな。

そう、成長といえば。


最近「美しき青きドナウ」をまた演奏する機会があって、嬉しいことにsoloリベンジさせてもらえたんです。
(学指揮にドナウまたやりたいと言われたときは、正直もう吹きたくないと大反対。でも、押しに押されて泣く泣く承諾した😅)


夏の演奏会の時は、とてつもない緊張で楽しむ余裕は少しもなかったけど、今回は程よい緊張感でのびのび吹けました🙌

ホールいっぱいに自分の吹く音が響き渡って、芯の通った優しい音に包まれるあの感覚が幸せでたまらなかった。


最後のドナウ本番にして初めてsoloをノーミスで吹けたことがまず驚きで。
半年以上soloやホルンそのものに散々苦しめられてたのに、最後は名残惜しさいっぱいで、一生忘れられないです。
ホルンがもっと好きになってしまいました。


1つ壁を乗り越えられた気がして、それだけで嬉しくて。
しかも先日、ある後輩団員に、

「もるさんのホルンが好きです。いつもは穏やかなのに楽器吹いてる時だけは人が変わったみたいで。かっこいいです。」

と、とっても嬉しい言葉をもらった。

まさかそんなこと言われるなんて微塵も思っていなかったから、ほんと嬉しくて。ちゃんと誰かに伝わっててよかった。


私は大学からホルンを始めましたが、声をかけてくれた後輩団員も大学から今の楽器に移った子で。
境遇が似ていたこともあり、「なかなか思ったように吹けなくて、辞めようと思ったこともあったんだよね~。」とさらっと言ってみたら、

「もるさんでも辞めたいって思うんですね、毎回早くから練習来てるから、そんなこと思わないと思ってました。」って。

「今も上手くいかないこと沢山あるけど、でもねホルンが大好きなんだー。だから辞められなかったんだよ。」

後輩にどう響いたかは分からないけど、その子の表情はなんか柔らかくって。何かを感じてはくれたのかな。
これからも、楽しく楽器続けてくれたらいいな。


ちょっと脱線しました🙏
チャイコの話に戻りますね。

チャイ5はどこを切り取っても素敵なんですが、特に2楽章が堪らなく好きで。

もちろん、ホルンのソロがあるからというのも理由ではあるけど、何より冒頭の弦楽のハーモニーが頭から離れない。

優しさの裏に隠された切なさや哀愁みたいな気持ちを一瞬で思い出させ、必ずと言っていいほど、反射的に涙がこぼれてしまう。
何ででしょう。

心の奥底に押し込んでいた言葉にならない苦しさとか、忘れていた痛みを思い出してしまう。
いろんな感情が止めどなく一度に押し寄せてきて、もうその波には抗えない。


音楽ってすごいなって改めて感じさせられたし、自分が心動かされたように、私も私たちの演奏で誰かの心にそっと寄り添えるような音楽を作っていきたい。
そんな理想を思いながら、あと1ヶ月と少し取り組んでいけたらなーと思っている次第です😌


長くなりましたね、、
今日はこの辺にしておこうかな。


それではまた👋



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