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#62 ときめいた日

こんにちは☺ もるです

今日はオケのお話を。


今年は院試と実習を控えているということで、前々から「4年生の半年間はオケをお休みする」と宣言していたのですが、

あっという間に休団の日を迎えてしまいました。

ここで一旦区切り。。
何とか辞めずにやって来られたことにまずほっとしています(秋には復帰するのだけど、!)
感覚的には第2章終了?って感じですかね、


振り返って見ると、すごく険しかったように思います。ここまでよく諦めないで来れたなと我ながら感じるくらいに。

(食らいつくのに必死だったから全然気づいてなかっただけ笑)

特にここ1年近くは本当に思うようには行かなくて。

どんなに頑張ってもみんなに追いつけなくて何回も心折れたし、先輩・後輩のこともたくさん悩んでたなあ。自分なんかがパーリーで良いのだろうかと思った日もあったり。

ちょうどパーリーになりたての時期に、夏に控えていた演奏会で初めてトップ&soloを務めることになり、それと同時に顎関節症でドクターストップがかかった。

気持ちの余裕が少しもなく本当に辛くて、苦しかった時期。
やり場のない不安に何度も泣いたことか。
辞めたくて辞めたくて仕方なかった。

それでもなんとか辞めずにやってこられたのには1つ大きな理由があるのです。


「シベリウス 交響曲第2番」



皆さんはこの曲をご存じでしょうか、??

学生オケに入るまで知らなかった曲で、私自身ものすごい衝撃を受けた曲でもあるのです。



初めて知ったのはホルンを始めてすぐの頃。

まだ運指全然覚えてなくて、音階吹くのもままならなかった時でした


ホール練習で聞いた先輩たちのシベ2が圧巻で。
私は開いた口が塞がらなかった。

学生オケでこんなに良い音楽を作れるんだって。



切なくも力強い音の響きに心震わされて、心底憧れたあの日のことは一生忘れられない。
心の中にいろんな感情が渦巻いて、終始浸っていました。


シベ2に心動かされ、どうしても上手くなりたいと純粋に思ったことが今日まで支えになってたんだと思います。

私はあのとき憧れた先輩たちのようなホルン吹きには及ばないけど、
こないだ4年生追い出し初見大会で、シベ2を初めて吹いた時にふと思ってしまった。



上手くなったなぁって。。

もうなんか、それだけで泣けて。
「私があのシベ2を吹いてる、吹けてる」って、うれしくてたまらなかった。

いつかフルでシベ2やってみたいな。




休団前ラストの練習が終わったあと、1人寂しく余韻に浸りながら楽器片付けてたら、ホルンの後輩ちゃんが駆け寄ってきてくれた。

「もるさん明日からいないなんて信じられないです…」と。
私もまだ自分が休団だなんて信じ切れてなかったから、同じ思いだと伝えました。


かわいくて優しくて面白い自慢の後輩ちゃん。

まだ卒団じゃないのにしばらく会えないのが寂しすぎてお互い泣きそうだったけど、「引退までとっておきます!笑」といつものニコニコ笑顔で返してくれて、なんて良い後輩なんだろうと心が温かくなった。。

もう院試なんてぱぱっと終わらせてしまおうと気合い入りました。


最後にホルンの同期の元へ声をかけにいった。

3年間共に切磋琢磨した仲。いろいろ思い出して彼の前ではうっかり涙してしまった。泣くつもりなかったのに・・・。
絶対に引退は一緒にねと約束し、お互いエールを送り合って彼とは別れた。


今日もまだ、寂しさいっぱいで思い出すと泣けてくる。
それだけ、今までの3年間が私にとってかけがえのないもので、大好きな場所だったんだなって改めて感じています。


ここからは叶えたい夢に向かって、しっかりやっていかないと。
そして大好きな人たちが待ってくれてる場所にちゃんと帰らねば。

次皆に会うときには、笑顔でただいまと言えるように。















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