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医学薬学のモノトリ研究者とは?

【モノトリ研究者】梅澤濱夫先生、医学界に名が残る大先生。カナマイシンを発見。すごい人らしい。福井県の生まれ。100年前の天才だ。ペニシリンが見つかった直後に、自然由来の微生物から抗生物質をいくつも発見し、大成功した先生だ。

モノトリという医薬研究の業界用語があるらしい。梅澤先生やノーベル賞の大村智先生のように自然界から薬効成分を探し出す研究者が自称するときに使う。自然の物から薬効成分を取り出すような研究をしているからだ。

自然界には未知の有効成分がたくさんある。今、分かっている化学物質や医薬品から探すよりも可能性が大きい。

また、自然由来の成分とよく似た化学物質を合成して薬効成分になる場合もある。どちらもモノトリだ。

化学液体を使いめっき薄膜を作る時には、自然の魚から採れる膠がすごく重要な役割を果たすことは学生時代に学んだ。一般的にはゼラチンのように精製した膠を使う。が昔ながらの大規模な銅箔作製電解では天然由来にこだわっていた。魚と肉の膠の違いよりももっと産地や時期にこだわる膠だ。

これも最初に見つけた技術者は一種のモノトリかもしれない。自然由来から役に立つ添加剤を見つけためっき技術者が古い時代にいたのだ。

モノトリは一番重要で知的財産のキーになるポジションだと思う。特許にしても医薬品にしても周辺技術は真似されても、発見した微量でも重要な薬効成分が全体を整えるキーになる。秘密のノウハウにする作戦もある。

そのキーがどうやって働くかをしっかり理解できれば次のキーを見つけやすくなる。

私はモノトリにはなれないと思うが、モノトリが見つけた重要成分が効く理由をしっかり観察して理解する助けをしたい。モノトリ補佐かな?

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