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フライブルク留学記、その1

こんにちは。もくひとです。

僕は2019年9月から1年間、ドイツのフライブルクという街に住んでいました。
フライブルク音楽大学教授である宮﨑泰二郎先生のもと、ティンパニという楽器を改めて勉強するためです。
せっかくnoteをはじめたので、ドイツ留学の様子も少しずつ記事にして紹介していこうと思います。

Kontaktstudium、とは?

僕はフライブルク音楽大学にKontaktstudiumという立場で在席していました。基本的には実技のレッスンのみ受講するコースで、日本でいうと科目等履修生に近い感じだと思います。
大学の施設は自由に使用可能という好条件で、思う存分練習することができました。(だいたい1000時間くらいは練習したと思う)
さらには室内楽やオーケストラのような合奏の授業にも参加することができ、他の学生たちと一緒にいろいろな曲を演奏しました。

オーケストラの授業

学生になるのは8年半ぶり。学生オーケストラに参加するのは、記憶が正しければおよそ10年ぶりです!

演奏会本番は2019年11月の半ば。そこへ向けて何度もリハーサルを繰り返しながら曲を仕上げていきます。
曲目はProkofiev作曲ピアノ協奏曲第3番とStravinsky作曲ペトルーシュカ。いずれも一筋縄ではいかない難曲です。
ティンパニを担当する僕は責任重大、リハーサルの何日も前から準備を重ねて初日に望みます。

ところで、

海外のオーケストラはどんなに有名なプロのオーケストラでも”初日のリハーサルでは全く音が揃わない”という話を聞いたことがあります。
一人ひとりががまずはっきりと音で自己主張して、その後に細かい調整をする…というプロセスを経てアンサンブルを整えていくからというのが理由でしょう。

ではフライブルクの学生オーケストラの初日リハーサルはどんな感じであったか。

恐怖極度の混沌崩壊の極み…思わず苦笑してしまうほどの散らかりように、指揮者の先生が思わず頭を抱えるほどでした。(僕は出番が少ないので休みの間ゲラゲラ笑っていた)
あと数回のリハーサルでちゃんとコンサートができるのか…?高まる不安。

しかし驚くべきは学生たちのポテンシャルの高さ。
リハーサルの回を重ねるごとに精度がすごい勢いで上がっていき、みるみるうちに生き生きとしたフレッシュな音楽が溢れ出します。各所に散りばめられたソロパートも素晴らしい出来栄え!
本番の集中力も相まって、コンサートは大盛況!無事に終演することができました。

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ちなみに、

コンサートは2回公演で、1日目が終了したあとに聴きに来ていた講師のTilman先生から講評を貰いました。
僕はというと、「Takashi、とても良かったよ。ただちょっと聴こえにくいことがあったから、明日は500倍でっかく叩くこと。」

その結果がこれだ!(音量注意)

今日はここまで。
Auf Wiedersehen!!


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