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精神科休息入院の退院時に何と声をかけるのが適切なのか

論文の題みたいなタイトルになっちゃった。
タイトル見て開くだろうからわかりやすい方がいいなと思った結果がこれですよ笑
今回ももれなく話があっちこっちするけど…
よろしくお願いします(*゚∀゚*)!


休息入院とは、主目的が"休息"の入院である。
手術とか大きな治療はないけど、薬の調整をしてもらったりする。(個人差あります)

初診から2年半の間に3週間の入院を3回。
そして今回は初めて2ヶ月間の入院となった。
初めての病院ではじめましての支援者さんたちとどうなることかと思ったけど、紆余曲折ありながら2ヶ月過ごせて、たぶん元気になった(精神疾患において、元気か否かの表現は難しいのだけれど、今回は私が元気になったと思ったから元気になったと表現していいと思うんだ…)。
私はこれから外の世界で頑張るんだ。
無職だからまずはそこを何とかせねば。。。

さて、タイトルの件。

いわゆる普通の入院ならば、退院=おめでとうとかおつかれさまとなる。
一方で精神科というのは身体科に比べて事情が多岐にわたる。
退院したくて退院する人にはおめでとうだけど、
不安でいっぱいかもしれないし、生きづらい家に戻りたくないかもしれないし、不本意な形で退院を迎える人もいるかもしれない。
事情の分からない相手に不快な思いをさせないように言葉を選ぶことの難しさを入院する度に感じる。
私は群れない人間なので、退院を祝う人もいないし祝ってくれる人もいないのだけどね笑
同室さんには声をかけようかな、くらい。

そして私は同室のおばあちゃんに「おめでとう、頑張って」と言われた。数年間入院のままのおばあちゃんにとって退院はおめでたいものなのだろう。私の事情なんて知る由もないのだし。「アリガトウゴザイマス~」と笑顔の仮面をつけて言う。これが私の精一杯だった。ごめん。

看護師さんや助手さんには「また戻っておいで」と言われた。(縁起のよくない言葉みたいだけど私にとっては戻れる場所があることだけでも大切な御守りになる。休み方が下手な私にとって、休息入院とは強制休息の場なのだ。)
「なんて言うか難しいね〜」なんて笑いながら「もう少し居なよ」「花見しながら散歩するって約束したのに?笑」「また戻っておいで」「疲れたら休みに来ればいいのよ、待ってるから」なんて言葉たちをありがたく受け取る。例えそれが常套句だとしてもそれでもいいから御守りにしたい、と私は思う。それくらいあたたかさに飢えているのかもしれない。

どんな言葉をかけようとありがたく受け取れ、はい、その通りです。相手が退院を祝福と思えばおめでとうでいいのだ。コミュ障の私なんか言ってもらえるだけ幸せで内容なんて問うてる暇などないんだよ(自分へ)。
私が言いたいのはなんて言われるかではなくてなんて言うか、だ。
今回、私は退院を見送る経験をしなかったけれど、ここまで読んでくれたあなたにはもしよかったら「おめでとう」「がんばれ」ではないひと言を考えてみてほしいなとか思う。そして教えてほしい。言われて嬉しかった言葉とかも。

言葉はたくさんの単語の組み合わせだ。
組み合わせ方次第で印象が変わるものなのだ。
ひと手間ふた手間かかるけど、よかったら考えてみてほしい。少しでも多くのぬくもりが込められる言葉の並びがきっとあるはずだから。


お読みいただきありがとうございます。
彩とりどりの花が咲き乱れるあたたかな季節となりましたね。外に出るのが億劫になる時もあるけど、目線の先でお花があなたに笑いかけますように🌷花粉の戦闘力は落ちますように🌚

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