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人に見せてはいけない大事な秘密

いきなりですが、あなたにとって人に見せてはいけない大事な秘密って何でしょうか。

友達や家族の悪口が書いてある日記でしょうか。
何百万、何千万、何億と書かれた預金通帳でしょうか。
小学校の時に書いた、ナルトの二次創作漫画でしょうか。
誰にも見せたことがない“本当の自分”でしょうか。
それともブラジャーの下に大事にしまった弱々しい乳首でしょうか。

どれもきっと、ふつうは見せてはいけないのかもしれないけれど、
でも、見せたところでその瞬間に死んじゃう爆弾のスイッチでもありません。

じゃあ、何で隠すのでしょうか。
”普通”とは違うものだからでしょうか。
大好きなあの人が、「こんな人だと思わなかった」と落胆するのが嫌だからでしょうか。

生まれて25年が経ちました。
それを長いというのか、短いというのかそれはたぶん、人それぞれたと思うけれど私は、25年も生きた。もう十分だと思います。

25年、私はたくさんの秘密を持ってきました。
小学生時代、学校から帰ると自由帳に大量の二次創作漫画と裸の女の子を血眼で書き漁り。
中学時代、匿名ツイッターを作りその世界に没頭。一人称は「あっし」で、来るリプライに全部ボケて返してたら微妙に人気が出たのでかなり調子に乗りました。
そこで知り合った変な天パでたらこ唇の、自称ドッキリ好き男の子と付き合い、3か月で別れ。
「ツイッターってみんなツイートしているけれど、ツイートだけ見たらただ文字列だけで存在しているかわからないし実際合って確認してないのだから、存在してないのと同じなのでは?」というツイートをして初めてのプチ炎上。3つ年上のちょっと悪ぶるのがかっこいいと思っている男のフォロワーにキレられました。
高校時代、匿名ツイッターで要潤似のナルシスト君を3歳年上の製菓学校に通っていた女の人(声がすごくかわいい)と奪い合い、勝利。
部活の後輩の家に泊まった時、夜中に後輩同士がめちゃくちゃチューしているのを間近で見ました。
大学時代、頭のおかしい精神DV男と関わり、全世界に自分を信じてくれる人はその人しかいないと信じ込んでしまい、人間不信に。友達と関係を切り友達はほぼゼロになってしまいました。
大学院時代、同級生のほとんどが心の病なりかけで、私も床にふせ学校を4か月ほど休む。毎日深夜0時ぐらいまで一人でマクドに入り浸り、背中を丸めてチキンクリスプ食べて本を読んでいました。2年で9キロぐらい太りました。

そんな笑ってしまう感じで紆余曲折人生の私なのですが、
これらのほどんど周りの人に言ったことがありません。
私はおかしな恋愛や、憂鬱さ、失敗など、”普通”ではないことを語ることはいけないことだと思っていました。

私は変な子だから、自分が思ったことを言ったり自分がした経験を言ってしまえば、みんなに馴染めなくてまた独りぼっちになると。
けれど、25年も生きて社会人としてお仕事をさせてもらっていて、いい意味で自分の思っている事と違う反応が来ることに、最近驚いています。
自分がやりたいことをすれば人は自分から離れて行ってしまうんだ。
という考えが間違っているような気がする。と。

私を受け入れられない世界はきっとあるのだと思います。
でも、すべての世界がそうではない。当たり前なんだけれど、そんな当たり前のことを25年かけてやっと分かったような気がしています。

もう、言ってはいけないこと、言ってもいいことのボーダーラインを緩くしてぽつぽつ自分の感じたことを書いたっていいではないかと思うのです。
もう25年もちゃんと周りの期待に添うようにやってきたんだから、26歳からは自分が思うことをやっていいような気がするんです。

noteってみんなが見れるところで自分の思ったことを書く。
それって小さい一歩みたいだけれど、私にとっては地球がひっくり返るぐらい大きな出来事で、バカみたいに臆病な自分だけれど、好きに文章を書ける喜びに高揚しています。

エッセイでも、物語でも、ポエムでもいい。
脳みそのパーツをミックスジュースにしてここに置いておきたい。
それが人に一度もみせたことがない大切な秘密だったとしても。
それが”みんな”が眉をひそめる欲の塊だったとしても。
失敗でも成功でも、私の中の何かが進むような気がする。

人には見せてはいけない秘密って何だろう。
それはひそやかにしまわれたまあるい乳首のようです。
大事な人にしか見せない大切な何かとは、
“普通”や”日常”に馴染まない何かのことなのでしょうか。

みんなが簡単に受け入れることのできる綺麗な“普通”以外は、
それは誰にも見せてはいけない秘密としてしまい込むものなのでしょうか。
人はそんなに清潔なものでも、すべてが汚物のように汚れているわけでもないのに、なんだか、少し喉が詰まって息苦しくなってしまいます。

普通とは、まるで誰かの夢のようです。
清潔で簡単に理解ができて、共感できる。
優しくて嘘ばかりの夢のようです。

私は両親や友達、会社、恋人の夢をかなえる操り人形では、ありません。
だからもう、普通でなくても構いません。

私の乳首はレインボー。
見せちゃだめなら色を塗って見せましょう。
美しいか、汚いかは人次第。
あなたがどう感じようが、私はその色を信じている。

あなたの乳首は何色ですか?
大事にしまった秘密は何色でしょうか。
良かったらこっそり教えてください。
きっと素敵な色なんでしょ?

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