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トカゲのハマり本!

分厚い小説は苦手!
僕のこの部類の人種だった。
無数の文字を目で追っていると
どこまで読んだかわからなくなり、
前の行に戻ってしまう。
本当に苦手だった。
世界の本が絵本なら良いのにと思うほどだった。

しかし、そんな僕にもある時
運命的な出会いが訪れた。
それは中学の頃、何気なく手に取った1冊。
表紙には不気味なピエロが風船を片手に
こちらに笑みを向けている。
そのタイトルは・・・「楽園都市」。
普段なら絶対に手に取らないほどの分厚さで、
ちょっとした武器になりうるほどの重さだった。
借りて朝読書の時間に読み始めたのだが、
この内容が一気に脳内で映像化されていった。
本を読んでいるのに、まるで映画を見ているような
そんな気分にされた。
今までの読書が嘘のように、すらすらと読めてしまう。
描かれる情景や、心理描写までもがリアルな映像として
脳内のシアターに映し出される。

内容に関して、ここでは取り上げないでおこう。
本とはある時運命的な出会いをして、
自ら手に取る物だから。

それからは本がより楽しくなった。
どんなものでも読んだ。

高校の頃には文庫本で「舟を編む」を
購入し読んでいた。
これもまた僕の脳内にある好奇心センサーに
バチバチに反応した。
文字の海に飲み込まれ、その大海原を小舟で
漂いながら、浮かんでいる文字を拾っていくような
印象を受けた。
物作りの工程を見るのが好きな僕としては、
非常に楽しめたし、より知識欲も満たされた。

本とは実に奥深いものだ📚


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