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週刊俳句新年詠

毎年恒例週刊俳句さんの新年詠に今年も投句しました。
記念?にそれぞれ十句選しました。

二〇二二年新年詠(1)

飾焚くむかし逢引せし斎庭    谷口智行
白鳥は夜火はこぶ硝子の器    小田島渚
絵の虎の一歩踏み出す初明り    篠崎央子
身の洞に響く咆哮初茜    飯田冬眞
夢を見る力蜜柑を積み上げて    曾根 毅
絵双六ずつと格子のなかに居し    ばんかおり
独り居の父を訪ぬや芋頭    小谷由果
謹賀新年欠伸の元栓がひらく    福田若之
舞姫や明ける冬至の紅を引く 上野葉月
すごろくのロスジェネに似るまた休み    堀田季何

二〇二二年新年詠(2)
自転よし地球全土を寅年に  佐藤文香
病ひなり未だ賀状を読めずゐる    小池康生
初夢のわたしゲルニカめいてきれい    夜行
淑気満つレッドゾーンの空室に    うっかり
初富士を登る恐竜ゐただらうか    西川火尖
祝箸血の繋がりを言ふ勿れ    津川絵理子
十時からあんぱん作る二日かな    松尾和希
手触りはふとんのなかの初景色    山田耕司
ななくさがゆ耳鳴りが海だつたころ    高橋洋子
家々の餅あたたかくやはらかく   上田信治

よかったら私の句も探してみてください。
目八拝

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