見出し画像

スマートスピーカーって要る?と思っている人に向けた我が家の実用例(スマートホームもどき編)

日常編テレワーク編と続けてきた本シリーズも3本目。自宅の家電をスマートスピーカーで操作するとどうするかという話をしたいと思います。

■ (前回の復習) 設置環境

独り暮らし会社員の1Kアパートです。なのでそれを前提としてた活用例となります。お子さんのいるご家庭の活用例は、私が挙げる以外にたくさんあると聞いています。是非そちらも探してみて下さい。

■ 使っているスピーカーと各社の違い

既に紹介している通り、我が家には3台のスマートスピーカー(スマスピ)があります。そのうち2台がAmazonAlexaを搭載したもの、1台がGoogleGoogle Assistant (Googleアシスタント)を搭載したものです。

画像1

右: Amazon Echo (第2世代)
上: Amazon Echo Input
下: Google Nest Hub (7インチ)

この他にLINEが提供するClovaというものがあります。機能の充実振りを考えるとAlexaとGoogle Assistantが2強で、Clovaが少し劣るでしょうか。また特筆出来るClovaの機能は、リモコン(赤外線)標準装備LINEの送受信がありますが、ここでは割愛します。詳細が気になる方は検索してみて下さい。

■ スマートホーム=家自体が高機能?

スマートホームと聞くと、ソファに座ったまま声を掛けると、テレビはつくし、エアコンがつくし、屋外のシャッターも閉まるみたいな漠然としたイメージがあると思います。はい、大体合っています。

ただこれらは別に、それ専用に設計された家でなくても実現する事が出来ます。

例えば我が家のテレビは8年前に買った普通の液晶テレビです。シーリングライトも同じ時期に買った普通のライトです。エアコンも10年くらい前の型でWiFi接続なんて付いていません。

でも我が家ではスマスピで操作が出来ます。それはスマートリモコンと呼ばれる物を置いているからです。簡単に言うと、WiFiに繋がる多機能リモコンです。

我が家では、ラトックシステムRS-WFIREX3という物を使っています。現在は後継機が発売されていますし、検索すればNature Remoなど代表的な他社製品がいくつか出てくるでしょう。

これを使えば赤外線リモコンを使う大抵の家電であれば、スマスピで操作が出来ます。学習機能も付いているので、マイナーなメーカの家電でも動きます。おかげでニトリで買った我が家の扇風機も、問題なく操作する事が出来ています。

ただ従来の赤外線リモコンに依存するので、あくまでスマートホーム『もどき』ではあるのですが・・・。

■ 我が家で操作している家電たち

では、そんな『もどき』な我が家では何が操作出来るのでしょうか。図にまとめました。

自宅構成

分かりにくいですが、キッチンと居間の中央に置いてあるのがスマートスピーカーです。白いテレビみたいなやつはGoogle Nest Hubです。絵、下手くそですね。

図の居間の中央下に置いてあるのがスマートリモコンです。ここから居間の家電に赤外線で命令を飛ばします。こんな感じで、ほとんどの家電が赤外線リモコン経由で動いているのが分かるかと思います。

■ 操作している家電
 1. 居間のシーリングライト
 2. テレビ
 3. エアコン
 4. 扇風機
 5. キッチンの電球灯

1つ例外なのが、キッチンにある電球です。これは最近導入したのですが、スマスピ対応電球です。いわゆるスマート電球というヤツです。

ソケットは天井にもとからある、普通のE17の電球です。Amazonが最近展開している+Styleの物を買いました。(左が普通の白熱球、右がLEDスマート電球) ちょっとサイズが大きくて焦りましたが、案外問題なく収まりました。

画像3

■ スマスピで操作が出来たら何がいいの?

では、家電をスマスピで操作出来たら何かいい事があるのでしょうか。

結論から言いましょう。あまりメリットないです!

いやいや、そりゃないよと思うかもしれませんが、冷静に考えて下さい。WiFiのリモコンで操作出来るという事は、普通にリモコンが付いているという事です。で、リモコンのボタンを押すのと、わざわざ声を発して長い呪文を唱える(アレクサ、家電リモコンでチャンネルを7に変えて)のでは、どっちがラクですか?

要するにCMとかで見る音声操作の未来感って、ただ未来っぽいってだけで、未来=便利という訳ではないって事です。


もちろん便利な時もあります。ご参考までに私がよく使うシーン、ベスト3をまとめました。それがこちらです。

第1位 料理を運びながら、キッチンの電気を消す
第2位 スーツを脱ぎながらテレビをつけて、チャンネルを変える
第3位 寒いので、冷房の電源を消す

第1位のような、両手が塞がっている時の音声入力は最強ですね。料理をテーブルに運んで、またキッチンに戻って電気消すとか面倒じゃないですか。たった5歩とか10歩でも。

似たようなシチュエーションが第2位何かをしながら別の何かが出来るのは意外とやみつきになります。最初は、リモコンの方がラクでしょ普通、とか思っていたんですが、部屋を歩き回りながらテレビがつくのは、慣れると快適です。(テレビはBGM代わりに流しっぱなしにするタイプなので)

第3位は他の家電にも当てはまるのですが、必要な時に目の前にリモコンがない!という時にさっと消せるのは気持ちがいいです。我が家のエアコンのリモコンはベット横で、しかも夏なんてタイマーで電源ONするので、リモコンなんて触りません。そして切りたい時はテーブルの前でリモコンは遠い。そんな所です。

「・・・・・・。」
何か、ものぐさが怠ける為に導入しているようにしか見えませんね。

否定はしません。が、言っておきますが、私の場合は興味本位でリモコンを買って、活用方法を考えたらこうなったという逆算タイプですからね?この為にわざわざ買った訳ではないですからね?いや、この為に買ってもいいですけどね。

■ スマートホーム化は不要?

ではこれらを踏まえて、スマートホーム化(もどき)は不要なのでしょうか。

正直、音声操作も別にしたくないし、ものぐさでもないので、わざわざスマートホーム化する必要はないのでは?と思う方も多いかと思います。

それは違います。
正直言うと音声操作なんて物はただの『おまけ』です。

ここでポイントなのは、『スマスピ対応』ではありません。
『WiFi対応』であるという事がとても重要なんです。

皆さんは、こんな経験ありませんか?

・ 夏になると寝落ちしちゃって、朝まで電気もテレビもつけっぱなし。とか
・ 夏の冷房・冬の暖房を朝、自動でONにしたいけど、リモコンのタイマー機能だと何時何分に起動するという設定が出来ない。とか
・ 家に帰ると締め切った部屋が暑い、外よりも部屋がキンキンに冷えている。とか

そんな時にスマートリモコンがあるとどうなるか。

・ スマホのアプリで設定すれば、決まった時間に電源OFFが出来るし
・ 日にち・曜日・時間を分単位で設定して、電源ONが出来るし
・ 職場からや電車の中から、エアコンの電源をONにしておけば、帰宅した時には快適空間

こ、れ、は、本当にオススメします。ほぼエアコン操作寄りなのですが、エアコン目的だけでもスマートリモコンを買う価値が充分にあります。

しかもエアコン純正のWiFiアダプタと違って、5000円くらいで導入出来ます。まあ電源管理とかステータス管理を考えるとアダプタの方がオススメですが、賃貸の方はエアコンなんて買い換え出来ませんからね。

あとは照明であれば、好きな明るさや色をいくつかプリセットしておいて、簡単に切り替えられるというのもあるでしょうか。それから電気切り忘れた!って時でも外から電源切れます。が、こちらはインパクト弱いですね。

なので、オススメポイントとしては、この2点でしょうか。

 1. エアコンのWiFi対応できめ細やかな操作が出来る事と、
 2. 時々音声操作が出来ると便利

2つしかありませんが、導入すると戻れない程度には便利になります。

■ 結局の所、総合的な判断が必要

以上、全3回で紹介してきたスマートスピーカーって本当に必要か?というテーマでしたが、個々で見ると「絶対買う!」となる商品ではないかと思います。

ただ、この3回の中に、自分が使うシーンが想像出来る物が『3つくらい』あれば、買って損はないと思います。

私が特によく使うのは、天気予報・交通情報・ラジオ・電気を消す、といった機能ですが、正直、スマホがあればどれもこれも出来る事ばかりです。
ただこれをスマホで手軽に出来るかというと話は別で、かゆいところに手が届く感じが、意外とやみつきになります。

また、デジタル製品が優れているのは、どんどん拡張出来る事です。1年2年すればもっと自分に刺さる機能の追加や、関連商品の販売が始まるかもしれません。そうなった時に「まあ便利だな」が「ないとムリ!」に進化するかもしれません。「かもしれません」ばっかりですみません・・・

正直、まだまだ発展途上な部分が大きいので、絶対買って下さい!とオススメする物ではありません。ただ、日常のちょっとした不満を解消出来る快適性と、将来性を考えると、安いモデルであれば買っても損はないと信じています。

■ まとめ

以上3回+お節介な細かい忠告の4部構成で、スマートスピーカーに関する記事を書いてみました。

正直スマートスピーカーは万人受けする物ではないのですが、だからこそ、『気になっている方に、少しでも有益な情報を渡したい』との想いで書かせて頂きました。

この記事を見て、ひとりでも買ってみようという気になってくれたら、いちユーザとして嬉しい限りです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?