J:COM Netコースの選び方(#2 コースの選び方編)
4月の引っ越しシーズンに向け、J:COMのコースである120Mコース・320Mコース・1GコースとJ:COM契約をオススメしない人の4パターンに分けて紹介をすべく、前回の『J:COM Netコースの選び方(#1 J:COMを契約しない方がいい人編 )』では、どんな使い方がJ:COMに向かないかを説明して来ました。
今回は、J:COMを契約するとしたら、このコースはどのような使い方なら耐えうるかといった観点で、まとめて行きたいと思います。
なお前回同様、素人の意見なので、偏り・内容のある程度の不備についてはご容赦下さい。
1. 1Gコースが向いている方
前々回の『J:COMのネットは遅い・・・とは限らない』の中でも紹介しましたが、J:COMは物件の設備によって契約出来る速度が異なります。最新の設備かつ都市部については5Gコースや10Gコースも出ているらしいですが、比較的新しい建物であれば、1Gコースが最上位のプランとなっているようです。
また、少し古い賃貸物件の場合だと、320Mコースが上限だったりもするみたいなので、もし物件をお探し中の方は、J:COMサイトの『対応エリア・物件をご案内』から物件名を検索すると何コースまで契約可能か確認出来ますので、1Gコースが契約可能である事を確認してみて下さい。
その上で、1Gコースをオススメする方はどんな方かと言いますと、以下の通りとなります。
フレッツ(1Gbps)並の通信速度を安く運用したい
ファイルサイズが大きめのデータ(数100MB~GB)をクラウドでやり取りしたい(アップロード&ダウンロード)
ゲームのオンライン対戦をしたい
ファイルサイズが大きめのデータ(数100MB~GB)をダウンロードする機会が多い(PS5などはゲーム1本で数GB~数10GBになる)
テレビでYoutubeやAbema TV、Netflixなどの動画ストリーミングサービスを利用したい
日常的にテレワークをしており、かつ数10MB以上のファイルを頻繁にやり取りする事が多い (写真とか大きめのExcelだとこれくらい行く)
1Gコースは、下りで250Mbps~550Mbps程度、上りで90Mbps程度 (我が家での実測値)と、フレッツ光(1Gbps)と比べても遜色ないくらいの実効値が出るプランです。金額も現時点ではルータレンタル料含め3,000円前後と比較的安い為、そこそこの値段で高速通信を行うには充分なスペックとなっています。
近年はゲームもオンライン購入が主流になっており、1本で数10GB、ヘタすると数100GBなんてことも増えて来ました。また動画もHD(1080p)以上の高画質が主流になっているので、普通に使っていても、最低でも100Mbps位はコンスタントに出ないと耐えられないケースが増えて来ました。
その為、ゲームや動画など比較的大容量のデータのやり取りが発生する方や、ネット対戦などリアルタイムなやり取りが発生する方には、1Gコースがオススメです。
なお、前回の記事で1Gコースは不具合が出る可能性があると脅していますが、1秒たりともネットが使えなくなるのが耐えられないなど、ヘビーユーザを想定していますので、普通に利用される分には、それほど気にしなくて良いと思っています。
それでも1Gコースの契約が不安な方で、アップロードはそれほど利用する予定がない方は、320Mコースも検討してみて下さい。
2. 320Mコースが向いている方
320Mコースは、下り150Mbps~300Mbps程度、上り9.5Mbps程度 (我が家での実測値)と、下りは1Gコースと比べてもそれほど大きな差はありません。速度が落ちると1Gコースよりは100Mbpsほど遅くなる為、Youtubeの高画質モードだと時々引っかかる事もありますが、基本的には動画バッファリング時間も短いですし、ストリーミングも特に不都合はなく、YoutubeもAbemaTVも問題なく観る事が出来ます。
懸念すべきは上りの速度で、1Gコースの90Mbpsから比べるとなんと1/10の速度です。これは120Mコースと同じ速度なので、もう少し何とかして欲しかった・・・ (仕組み上難しいようです)
なので、大きめのファイルアップロードをする機会がそれほど多くなければ、320Mコースでも耐えられるかもしれません。
320Mコースは値段も2,300円前後(我が家の場合は、ルータレンタル料が無料)と1Gコースより若干安い程度なので、320Mコースを試してみてダメなら1Gコースにするという手もあるかもしれません。
ただし、120M・320Mコースと1Gコースでルータの交換工事が発生するので、エンジニアさんを家に入れたくないよという方は、どちらを選ぶか事前によく吟味してみて下さい。
という訳で、320Mコースをオススメする方は、こんな感じでしょうか。
フレッツ(1Gbps)並の『下り』通信速度をより安く運用したい
ファイルサイズが大きめのデータ(数100MB~GB)をダウンロードする機会が多い(PS5などはゲーム1本で数GB~数10GBになる)
テレビでYoutubeやAbema TV、Netflixなどの動画ストリーミングサービスを利用したい
ファイルのアップロードはそれほど行わない
ゲームのオンライン対戦はあまりやらない (通信性能を気にしない)
3. 120Mコース(下位プラン)で充分な方
120Mコースは最近の物件の中では、無料コースに指定されているなど、一番ランクが下のプランとなります。ただし少し古い物件だと更に下に12Mコースや40Mコースがあるので、寧ろ上位プランとなっている物件もあります。
120Mコースについては、下り100~110Mbps程度、上り9.5Mbps程度 (我が家での実測値)となっており、最近の4Gでも通常下り50~80Mbps程度、好条件下では200Mbpsを超える事もありますので、決して速いスピードではありません。また上りについても、キャリア回線であれば4Gで10Mbpsくらいはコンスタントに出ますので、固定回線としては、寧ろ遅い部類の速度です。
であればスマホで充分だと思うかもしれませんが、やはり固定回線である事のメリットはあると思います。
固定回線は速度の揺らぎが少ない為、Web会議やLINEなどの音声通話の品質が担保されやすいという特徴があります。また通信料が従量課金制ではない(いわゆるギガが減らない)為、スマホのアップデートやアプリのインストール、Spotifyの再生やYoutubeの再生などをいくらやっても速度制限をされることはなく、高い通信料を払う必要もありません。(※連続アップロード警告に伴う速度制限は除く)
その為、スマホの料金プランを3GBや1GBなどの小さいプランに変えてスマホ代を節約する事も可能になります。(もちろん家で音楽をダウンロードしておいたり、屋外で使いすぎないという工夫が必要ですが)
以上の事から、120Mコースをオススメする方は、こんな感じでしょうか。
基本ネットはスマホのみ (パソコンは持っていない・あまり使わない)
動画を観ない。観てもスマホで観る (画面が小さいので低解像度でOK)
ゲーム機やパソコンでゲームをやらない
正直Wi-Fiとかなくても良くない?と思ってる
お金を安く抑えたい (無料コースの物件の場合・スマホプランを下げる場合)
独り暮らし or 2人暮らし (人数で共有するので人が増えると遅くなる)
なお、更に下に40Mコースがあって、かつそれが無料だった場合、上記の条件に当てはまり方であれば、40Mコースにしてもそれほど影響はないと思います。ただし、スマホより遅いので、ギガを消費しないというメリット以外ないと思います。
ですので、J:COMをわざわざ契約するくらいであれば、120Mコースは最低限導入しておきたいというのが個人的な意見ですが、お財布とよく相談のうえ、ご検討下さい。
4. まとめ (コースの選び方編)
以上、J:COM Netのコース別にどういう利用スタイルがマッチするかをまとめました。
もちろん厳密には、判定する上でいろいろな要素がありますが、ひとまず今回挙げたポイントをもとに判別してもらえば、それほど大きなズレは起きないのではないかと思います。
最悪はプラン変更での対応も可能なので、深刻に悩む必要はありませんが、変更手数料が発生するはずなのと、ルータの交換工事が発生する場合があるので、ある程度は悩んだ上で選択する事をオススメします。
また前回の記事にも書いたとおり、そもそもJ:COM回線自体が不向きな使い方をされている方は、J:COM物件を避ける事をオススメしていますので、引っ越しの際は物件選びの段階で、自分がどのパターンに当てはまるかよく吟味しておく事をオススメします。
なお、一応断っておきますが、私はJ:COMを否定したい訳ではなく、ミスマッチで悪評ばかり書かれるくらいであれば、事前に回避してもらったり、納得した上で使ってもらった方がお互いWin-Winだろうという考えの基、この記事を書いています。
つきまして、私はJ:COM反対派でも賛成派でもありませんので、この記事がネガティブキャンペーンに使われない事を強く望みます。
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