【読書感想】異郷のぞみし 空也十番勝負(四) 佐伯泰英
この本の概要
感想
続編がそんなにたくさんないので、大事に読んでいる空也十番勝負シリーズ。
武者修行を続ける空也くん、薩摩→肥後→五島列島ときて、今回は対馬、壱岐へ。
薩摩の東郷示現流一派に狙われているというのに、好きな子のルーツである高麗の地をみたいからっていうキュンとする理由で次の行き先地を決めちゃう超マイペースボーイ空也くん。
薩摩では無言の行を自身に強いて名乗らず過ごしていたので、何者かをボかして暮らせてたけど、しゃべるようになって、正直に名乗っちゃうと、途端に「坂崎磐音の息子」と知られてしまうってのはなにかと重たいだろうなぁ。
本人はマイペースに「父は父、それがしはそれがし」と言ってるし、お父さんの名に恥じぬくらい強くもなってるんだけど、こんな有名な人の息子って境遇で同じ剣術やってて腐らずいられるのはそれだけですごい。
空也くんと出会う人たちの多くが、親切心で磐音に居場所しらせてくれるもんだから、この時代なのでタイムラグはあるけど、磐音ファミリーも空也の足跡がたどれちゃうっていうね、坂崎ファミリーのネットワークの強さったらない。
今作では磐音の元許嫁だった奈緒も登場。
奈緒ファミリーにもなにやら気になることがありそうだし次回作もまた楽しみだ!
ワタクシ的名言
磐音のいる尚武館道場にお忍びで11代将軍家基がきて、跡継ぎである空也くんの身を案じるお言葉を発するというエピソードがありました。
前から将軍家とは繋がりはあったけど、将軍きちゃうとはね!!さすがにびっくり。
そもそも空也くんの刀も将軍から拝領してるし、坂崎家の愛され具合半端ない。
離島巡りも満足したようで次はいよいよ長崎。
続けて読もう。
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