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【読書感想】異変ありや 空也十番勝負(六) 佐伯泰英

この本の概要

武者修行中の嫡子・空也の身を案じる 江戸の坂崎磐音のもとに、長崎会所の高木麻衣から文が届く。 
薩摩の酒匂一派最後の刺客、太郎兵衛との勝負の末、 瀕死の重傷を負った空也は、 出島で異人医師の手当てを受けたものの、 いまだ意識が回復しないという。 
懸命の介護を続ける麻衣のもとを高麗の剣術家が訪れ、 二日間、空也とふたりだけにしてほしいと願い出るが……。 
目覚めた空也は何をなすのか!? 
空也の武者修行が再び動き出す! 
Amazon作品説明より

感想

前回、長崎で酒匂一派の長男と尋常の勝負に及び、瀕死の重傷をおった空也くん。
今回は死にそうになってるところからのスタートです。

ま、主人公ですのでもちろん元気になります。
そして元気になった空也くんは刀に加えて鉄砲を学び、海外を知ります。

空也くん、とうとうワールドワイドな男になってきちゃったよ。
でも、清国での空也くんは日本で武者修行してるよりイキイキしてて、浪人時代の磐音が江戸であれこれしているときを思い出しました。

シリーズがいつまで続くかわからないけど、幕府がそう長くはもたないというのがストーリーのなかでも語られるし、今後が気になるところだ。

ワタクシ的名言

鵜飼寅吉ひとりと蕃族一味の射撃戦がしばらく続き、
「うっ、短筒の弾ものうなったばい、どうもこうもならん、高すっぽ」
と空也に助けを求めた。
「だから、鉄砲は好かんと。寅吉どん、なんとか頑張んない」
と空也も思わず長崎弁もどきの言葉で応じていた。

いつもしっかり武士している空也くん、清国にきて、ちょっとテンションあがっているのか、長崎弁で会話に応えるというユーモアを発揮しました。
シーン的に結構ピンチな場面での会話なので、私はちょっとだけ「あぶない刑事」のユージとタカを思い出しました。
清国の空也くんは、磐音の若い頃みたいで読んでて楽しかった!!

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