【読書感想】ユダヤ人大富豪の教え 本田健
この本の概要
感想
富豪になりたい、と思い読みました。
この物語は、主人公ケンがアメリカで出会ったユダヤ人富豪・ゲラー氏のもとで、成功者になるために必要なことを学んでいくというストーリーで、基本的にずっと2人の会話中心で進んでいきます。
ゲラー氏が最初の方で「世界には自由人と不自由人がいる」という話をしてくれます。自由人は、経済的、社会的、精神的に独立して、誰かの援助も指図も受けない。その人個人が考えるとおりに人生を生きている人を言うんだそうです。
会社員はもちろん不自由人。社長や自営業も不自由人。無職の人も不自由人。
流行ってるレストランのオーナー、印税で食っていける人、不動産収入を得る地主、配当で暮らしていける人などは自由人。
前澤友作とかホリエモンとかひろゆきとか中田英寿とかは自由人なんだろうなぁ…。
これを読んで思っちゃったわ〜〜。
私は富豪にはなれない、と。
考え方とかが根っからの不自由人思考なんだもの。
ゲラーさんが色々教えてくれるし、言ってることはわかるんだけど、私、それを目指して頑張る気持ちにならない…とか思っちゃった。
何事も良いことがあれば悪いこともあって、富豪になったとして気をつけるポイントがあるんだよ、とゲラーさんは教えてくれるんですが、富豪になった先にある光と闇のギャップを知ると、正直そこまでして富豪にならなくてもいいや、とか思ってしまいました。
私、不自由でいい。
ワタクシ的名言
確かにねぇ。
「仕事ってのはつらいもんだ」ってのを刷り込んだ状態で子どもを育てたら、子どももそれを当たり前として受け止めてつらい仕事するようになっちゃうかもしれないもんなぁ。
テレワークで両親の働いている様子が今までよりもみえるようになったと思うんだけど、子どもらにとって私たち親はどんなふうにみえてるんだろう?
楽しそうに仕事してるようにみえてるのかな?
ビジネスの世界では「思考」だけがフォーカスされがちですが、私たちの人生は実は「感情」にコントロールされているということで、読んでて確かに〜と思いました。
今は平和で日本には戦争とかはないので、生き死にに関わるようなことはないとはいえ、所属欲求、承認欲求があるということは、それと表裏一体で、所属できない、承認されないことへの「恐怖」とか「恐れ」があって、私たちは日々その恐怖と向き合って仕事をして、日々の行動を選択してるんですよね。
「心理的安全性」なんて言葉がうまれ、それが広がっているという、そのこと自体が、感情にコントロールされている人間の集団だからこそなんだよなぁーと改めて思いました。
自分が何か行動を起こそうとしたとき、周囲の人は変化を嫌うので反対するだろうけど、そのときその反対をどう受け止めるかはその人の心構え次第とのこと。
言わんとしていることはわかるけど、実際反対されたとき、このスタンスを保てるかはわからんなぁ。
富豪になれるほどの何かが自分にあるとは到底思えないので、私はきっとずっと不自由人なんだろう。
それでも不幸な不自由人になるか、幸せな不自由人になるかは選べると思うので、せめて幸せな不自由人になれるよう頑張っていきたい。
そしてほんの少しの自由人への道も期待して、サイボウズの株価の行く末をあたたかく長期的に見守って育てていこうと思う。
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