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bono
2020年5月6日 14:12
暗闇から現れた青年の、静謐な後ろ姿。海賊の棟梁であり、後に「天草四郎」と名乗る彼は、自身が辿る運命を知らず、ただ海を見つめていました。神聖な空気感さえまとったその背中に、私は惹きこまれました。そして、劇場に響くオラショのコーラスに誘われ、私は異国情緒漂う長崎の浜辺に降り立ったのです。 熾烈を極めた圧政に立ち向かった、島原・天草の人々の一揆。『MESSIA-異聞天草四郎』は、虐げられた者たちが