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死について 〜はぐ♡ラボの生と性を語るお茶会Vol.31 振り返り〜



こんなテーマで行われた、前回のはぐ♡ラボお茶会から、2週間と少し、たちました。(ほんとはすぐ後からこれを書いているのにまとまらない^^;)

今回は感想を少しまとめて書きたいと思い、noteへ。お茶会は毎度たくさん気づきはあるものの、今回のテーマは、なにか、生と性についてすごく根幹に関わることにたどり着きそうな気がしました。

人にとって、死ぬというのはどういうことか?を問う時、科学から言えることは殆どない、と参加メンバーの1人である若い理学博士から、コメントがありました。これはほんとにそうだなと思います。

死ぬ当人にとっても、残される者にとっても、死はほぼ、精神的、哲学的な問題で、ここで話されたことも、それにまつわることです。

今の私たちの社会は、性と同じ勢いで、基本的に死は忌むべきものとして隠され、あまり表で語られませんが、それによって、生きている実感もなくなっているんじゃないか……そんなことを思いました。

死の否定は、「変わらないこと」への執着、「変わること」からの現実逃避。

話が終わった後、数日して、そんな言葉が浮かびました。これは、主にわたしが自分の身近な人が亡くなった時のことを振り返って、感じたことです。

私は、生きている事は当たり前で、死ぬ事は悲劇で、いまあるこの現実が、ずっと続いていくと思っている。もちろんそんなわけないのは頭ではわかるけれど、普段はそういう実感なく、今日と明日は同じように続くんだ、とどこか信じているし、望んでいる。

だから、身近に何か「変化」があるときは

その当たり前の世界がほころぶ恐怖と悲しみに、うちのめされる。

同い年の友達が亡くなった時
祖母が亡くなった時
後輩が癌で亡くなった時

それは、今までいた個人が、消えること。私の日常のかけらが失われていくこと。

わたしは、悲しく、怖くて、それに向き合うこともできず、なるべくそれに語ることを避けようとするか、キラキラした事を言ってくれる宗教的な概念に縋ろうとした。

たぶんこの反応は、私だけでなく、古今東西、多くの人がそうで、宗教観というのはきっと、そこを埋める役割をしていた、しているんだろう、と思います。

それに輪をかけて、今って、特に先進国は、医療もサービスも何もかも向上して、それ自体はもちろん良いことなんだけど、病気、老い、死のような、私達の生を脅かすものが影に追いやられて切り離され、日常の私達にとっては透明になりすぎている、と感じます。

そうであることで、上記のような、「この世は変わりゆく」というものすごく大切なことまで、見えなくなっちゃっている。いや、そこから逃避していられるような気がする、という方が正確かな。

それはまるで、大きな循環から切り離されて生きているかのよう。

私たちは、いろいろな意味で、1人では生きられず、また、人間という種単位で見ても、1種だけでは生きられないのに、それを忘れてしまいそうになる。

現代社会はきっと、「私は個人だ」っていう意識が無駄に強いんだよなあ。それはおそらく、循環する世界、皆が繋がってる世界の否定。「いつか死ぬ世界」の否定。そのせいで余計な苦しみや無駄がたくさん生まれてる。

生きている限り、自分が死ぬ(個人としての意識がなくなる)のは怖いし、親しい人が世界に溶けて去っていく苦しみはもちろんあるけど、それをもっと大きな循環として捉えて、自分もその一部と思えたなら、もうすこし、色んなものを違うように見られそう。

もしかしたら、死がもっと身近だった時代の人たちは、私たちより、自然とそれができていたのかもしれない。

とはいえ、昔がすべてよいわけではなく

残酷さや倫理観の低さの克服という観点では、今の方がやはり上等なんだけども(この意味で、一部保守勢が主張するような全体主義への回帰、多様性の否定には私は賛同しません)、ここいらで、きちんとした死生観というの? 私が上で言う、「循環する世界観」みたいなものを取り戻した方が、みんな幸せになれるかな、と感じました。

その繋がり感をなくして、人権だ、権利だなんだと議論しても、結局、人は分断され、救われないなと思うのです。全体の循環から外れたところから、どんなに自由を主張したところで、その人はやはり孤独ですから。(今の世界のギクシャク感はそれもある気がする)

性教育は、生きる事に直結する、生と性にまつわることを語りますが、死・世界とのつながりについても同列に語っていったほうがいいなと思います。(私が、商売や性教育とともに、占いや自然科学を同列に熱心にやっている理由はここなのだと、気がつきました)

いまいちまとまらないけど、これ以上寝かせておくと、ネタがくさりそうなので、一旦公開します。

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