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変態青年6

こんばんは。。。もっこつです。続かない続きをどうぞ。隣に座っている妻に自分の中の闇の相談をしようと決心したその時、妻は僕に「お金がないなら荷物の梱包の仕事でもして稼いでくれば?」と言った。僕のふにゃふにゃだった闇は硬化した。殴っても割れないほど硬化した。僕が市町村の非常勤職員に応募しようかな、と言ったらどうせ落ちると。荷物の梱包もれっきとした仕事だが、妻は「でも」と言った。僕は放心状態でコーヒーを淹れ、タバコを吸うために外に出た。正直きつい。きつすぎる。外階段に座り、前のさくを乗り越えたら死ぬのかな、なんて考えてしまった。あまり死のうとか思ったことはないがきつかった。自分を障がい者だと思ったことはほとんどない。なぜか?精神というのは目に見えない。自分にしか分からない、はず。まあその時の精神状態が表に出てしまうことはあるが。基本自分の中の障害。自分を他人の精神と比べれことはできない。この比べられないというのは大きい。自分の中で自分の精神は常に当たり前に思えてしまう。今の落ち込んでいる状態も当たり前のことに思えてしまう。今の精神状態が自分自身だと思えてしまう。自己覚知とかいう言葉がある。自分自身を知る。知りたくない。知るということは障害を認め受け入れることになる。僕は認めたいのか?認めたくないのか?どちらなんだろう。どうしても認めることは甘えにつながってしまうような気がする。僕は自分自身にただ甘えてるだけなのか。でもそれは欝の時だ、きっと。躁の時は自分を突き放す。うつ状態を説明するより躁状態を説明するほうが難しい気がする。躁状態は自分が自分の中の自分を踏みつける。言葉は心を通らない。そして他人に迷惑をかけることもあるがそれが悪いとは思わない。僕の場合は。異常に買物をするときも心を通らないから歯止めがきかない。一つずつ一つずつ丁寧にいけないことを理解していかなくてはならない。でも最近躁状態になったことはないと思う。長い欝が続いている。働くことが憂鬱。昔より根性がなくなった。29の時未経験の仕事に就いたときは、負けないという気持ちが強かった。でも今はただ打たれ落ち込み、負ける。負け続けている。なにくそという気持ちがなくなった。これではまた転職してもすぐにやめてしまうだろう。息子が隣の席に来た。僕は笑うことも相手になることもできない。父親失格だな。人間失格。読んだことはないが失格な人間なんていないだろ、と思う。妻とはしばらく話せそうにない。明日は上司と面接で正式に仕事を辞める。欝。将来を考える。年を取るということは将来が短くなること。将来を考えたくなくなること。

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