小説 「僕と先生の話」 7
7. 先生との暮らし 嘘みたいにあっさりと工場を辞めることができた僕は、一週間ほど静養させてもらってから、先生の家に通うようになった。
仕事は、11時〜19時。まずは週3日から始めてみた。昼・夕の2食を調理して、先生と一緒に食べる。食材や日用品は好きなタイミングで買い行くことができるし、空いた時間にはテレビを見てもいいし、読書や昼寝をしてもいいのだという。先生ご自身も、昼食後には昼寝をするのが日課らしい。(先生は「午睡」という言い方をする。)
最低でも週2日は出勤する契