過ちの正義感
僕は、正しさとは何か神も図りかねたものなのだと思う。
論理的。内的に獲得される「自らの思惟」により決定される正しさ。道徳的。正しさとは、外界によって与えられるもの。謂わば「規範」によって形成される正しさ。
正義感。
己の独りよがり。道徳的であるように見せた論理的に酷く傾いた思想。
いっそ正しいということが何か決まって仕舞えばよかったと生きているうちで僕は何度も考える。
僕の生き方は正しいのか。
僕は存在していいのか。
そんな社会規範に従って正しさを否定された時、僕は平然と死を受け入れるのか。
受け入れることはないんだろうな。
幼かったあの頃に飲めなかったコーヒーを喉に流し込む。液体は今も苦いまま、幼心は枯れぬまま正しさを擦り付けられている。
僕はこの世界を正しいとは認めたくない。
グラグラと不安定な上にのしかかる欺瞞の社会。
変えられるのは僕しかいない。
僕だけが正しいのだから。
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