同人誌の装丁振り返り・2022
※この記事には二次創作・BL・同人等の要素が含まれます。
↓昨年の記事がありがたいことにたくさんの方に読んでいただけたので今年も備忘録を書きます。使用した印刷所や紙、加工などをまとめました。どなたかの参考になれば嬉しいです。
この街は青を知らない
人生初の小口染め!!あと漫画では過去一番ページ数の多い一冊になりました。こんなに長い漫画を描けたんだな~という達成感がすごくて思い出の本です。
この本は装丁をデザイナーさんにご相談して作成しました。詳しい内容を別記事にまとめています。
また、おまけ冊子として同じくくりえい社様のリニアパックを使用しセット頒布しました。コピー本みたいな中綴じホッチキス本です。
コピー本を印刷しに行くより断然キレイで価格もお手頃なので、時間に余裕がある時の無配や突発コピー本に最適なセット。くりえい社さん以外にもサンライズさんとかで似たような商品があります(別の無配で使用しました)印刷所によって使える紙も違ったりするのでオススメです。
HELLO TONIGHT
夜景・ネオン街のイメージでホロっぽいキラキラが欲しいな~と思い、レーザーホログラムを使用しました。丸正インキさんと太陽出版さんにあるオプションで、箔押しと違うのは表紙の質感が加工部分とその他の部分でほとんど変わらない点です。箔押しがPPの上から押してる感じだとすれば、こちらは紙とPPの間に薄いフィルムが挟まってるイメージ。あと価格がお安い。
デザインはnz worksのネズ様にお願いしました!いつもありがとうございます!!
今夜、声だけが
ベッドとか肌がやわらかそうでカワイイ雰囲気にしたい…という意図で、マットPPより肌触りに特徴があるベルベットPPをチョイスしてます。また、再度高めのパステルカラーやピンクがかった色合いがきれいに出るようにカレイド印刷にしました。あかつきさんのカレイド初めてでしたがとても綺麗。
また、遊び紙はあかつき印刷さんのオリジナルで、トレペに印刷が入っているものです。めっちゃかわいい。こんな感じ↓
甘ったれクリーチャー
サングループさんは本文の色替えが規定色であれば無料なので、ピンク~赤系の1色印刷がやりたくてお願いしました。キャッチ―なラブコメっぽい内容だったのですごく合ってて楽しかったです。
サイト上では紅って表記なんですがめっちゃピンク。でも読みづらさもなくて最高。
かわいいひと
OKフロートに空押しもずっとやってみたかった装丁のひとつで、この本は「お互い内心では相手のことをかわいいと思っているが顔に出さない」という内容だったので、心の中の表現として空押しを使いました。
遊び紙の色上質紙(桃)がうっすら透けて薄いサーモンピンクっぽく見えます。これがやりたかった~!!!満足。
遊び紙の色は手持ちの用紙見本と空押し見本を重ねてかなり吟味したんですが、赤などの濃い色よりも薄いピンク色の方が綺麗に透けたのが意外でした。これは事前に試行錯誤しておいてよかったところ。
耽溺
METALサンバセットというメタル紙の使えるセットを使用しました。マットPPをかけても鈍く輝くのでとても雰囲気があります。つや消し銀の箔みたいな色合い。表紙では「耽溺」というタイトル部分と、キャラのアクセサリーのシルバー部分、キャラの瞳部分に白版を引かない(=キラキラする)データにしています。
裏表紙の白版を引いていない箇所がこんな感じ。角度によって本当に金属っぽく反射するのがカッコイイ。
振り返りまとめ
今年は6冊+無配などという感じで去年より少なかったのですが、ずっとやりたかった装丁がいくつもできたので目標達成できました!ヤッター
昨今のご時世的な影響で色々値上げの波があったり、ますます本を作るのが難しい環境になっていたりはするのですが、やっぱり紙の本が好きだな~とまとめながらしみじみ思いました。
しばらく同人誌の発行はお休みしてたり、あとはここに載せられないようなやつばっかりだったりするんですが(…)それでも本づくりは大好きなのでまた色んなことにチャレンジしたいなと思います!
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