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「廃校先生」を読んで

本の紹介2

🍀著者の浜口倫太郎先生より記事にスキを頂きました。ありがとうございます😌感激です🍀

 この本を手にして、私はまず、解説から読み始めた。解説は、当時「奈良市立一条高等学校校長を務めていらした藤原和博さんだ。
 その解説を読んで、私はショックを受けることになる。そこにある事柄が書かれていたからだ。

解説より

学校嫌いの著者が書いているのもいい。講談社のサイトにはこうある。
「僕は学校も先生も嫌いです。登校拒否の経験もあり、筋金入りの学校嫌いです。物語でも、教師ものだけはどうも肌に合いません。熱血先生も泣き虫先生もヤンキー先生も、自分が生徒だったらさぞかしうっとうしいだろうな、と身ぶるいするぐらい苦手です」

 この読書日記を書いている私の職業は、「教師」なのだから。心に少し痛みにも似た衝撃を感じながら読み進めていった。「著者にとって嫌な思い出の場所であろうはずの学校を舞台になぜ、物語を書こうと思ったのだろうか?」

 閉校が決まった谷川小学校には七人の生徒と四人の先生が過ごしている。この物語の主人公は、新人教師の香澄先生だ。「わたし」の視線で、ストーリーは展開していく。いかにも教師らしい、聡明な女性である。そして、香澄先生からすると「どうしてこんなおかしな人が先生になったんだろう?」と称される「よし先生」という登場人物がいる。

 私は、「よし先生」こそ、作者が最も愛すべき登場人物であり、影の主人公ではないかと思いながら読み進めていった。ひょっとしたら、著者は、「よし先生」みたいな、人間くさい、あたたかみに溢れた、愉快な、子供を惹きつけてやまないステキな先生に出会いたかったのではないだろうかと勝手に詮索してしまった。

 廃校になる学校のある地域は、学校の児童・生徒や保護者だけでなく、その地域全ての人たちにとって大きな喪失感を与える。さて、この「廃校先生」のお話の舞台である十津川村では、どのようにその大きな喪失感を埋めていったのでしょう?

 学校という場所に対してマイナスの思いをもっているはずの著者が、「どうしても書きたくなった学校を舞台とした物語。」

気になる方はぜひ、読んでみて下さい!あたたかい気持ちに包まれますよ。(^_^)


ゆづお/平凡サラリーマンライター さんが
別の記事のコメント欄で「廃校先生」の感想を
書いて下さったので、許可を得て掲載させて頂きます^_^

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