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小説 とあるホテルの日常

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国内トップのホテル企業、その中でも上位ランクに入る「陽光ホテル」。そのホテルを任されている佐藤支配人は、ある陰謀にはめられ、辺鄙で売り上げ最下位の地方ホテルに左遷されてしまう・・…
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記事一覧

とあるホテルの日常①

「お帰りなさいませ。チェックインでございますか?」  間接照明を用いたフロントで男性スタ…

とあるホテルの日常②

 大体のホテルは24時間営業だ。  朝の9時頃に出勤するスタッフは  チェックアウトが忙し…

とあるホテルの日常③

「支配人、昨日はえらい事しましたね。」 副支配人だ。  実はホテル内は「足の引っ張り合い…

とあるホテルの日常④

 ホテルという所は、様々な出来事がある。  一人の食事担当スタッフがルームサービスを客室…

とあるホテルの日常⑤

 そんな事がありながらも、ホテル業は楽しい。  今回はテニス大会出場につき、高校生の団体…

とあるホテルの日常⑥

 団体客と言っても、こんな団体もいる。    さて、今回のお客様は…  近くの劇場で舞台…

とあるホテルの日常⑦

「鈴木支配人」から「佐藤支配人」へ 名前を変更いたしました。  数ヶ月が過ぎて春。  人事異動の季節がやって来た。  当然の事ながら、当ホテルも例外ではない。  役職が上がる者がいる反面、地方のホテルに「左遷」される者もいる。  エリアマネージャーが、当ホテルにやって来た。  人事の発表のためである。 「人事の発表をする!」 「現在のスタッフの役職はそのままだが、支配人と副支配人には人事異動がある。」 「佐藤支配人を地方のホテルに移動してもらい、現副支配人を新た

とあるホテルの日常⑧

 都内から、各駅停車の電車に乗ること3時間、そこから本数の少ないバスに揺られること30分…

とあるホテルの日常⑨

私がまず気になったのが「全体的に薄暗い」と言う事。 フロントに向かうが、スタッフがいない…

とあるホテルの日常⑩

「どうすればいいんだ、どうすれば…」 客の少ない居酒屋で「絶望」を覚え、そして嘆いていた…

とあるホテルの日常⑪

数ヶ月後… いい時を維持するのは大変な労力であり、 逆に落ちるのは一瞬である・・・このホ…

とあるホテルの日常⑫

「よし、3年計画だ!3年でこのホテルを全国上位にしてやる!」  佐藤支配人がスタッフに言っ…

とあるホテルの日常⑬

 スタッフ全員が、「視察という名の旅行。」へ出掛けている間、佐藤は忙しい毎日を過ごしてい…

とあるホテルの日常⑭

 パイロットプラン初日。  この日は日頃お世話になっている近隣住民の方を招待した。  綺麗な外壁、ドアマンが挨拶をしてくれる…  自動扉を開けると、高い吹き抜けに明るいホール。  誰もが「本当にあのホテルか?」と目を疑った。 「お帰りなさいませ。」静かに出迎えるフロントスタッフ。  チェックインを済ませると、綺麗な廊下、綺麗に清掃された客室へと案内をする。  夕食は、地元食材を使った日本料理。  フカフカのベッドでお休み頂く。  朝食も地元食材を使った日本料理のバイ