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とあるホテルの日常②

 大体のホテルは24時間営業だ。

 朝の9時頃に出勤するスタッフは

 チェックアウトが忙しくなるので

 それに合わしての仕事になる。


 お昼過ぎに出勤するスタッフは

 今日のチェックインの確認、

 清掃後の客室に要望のあった備品の部屋入れ、

 チェックイン前に荷物預かりをした場合、

 事前に客室に荷物を入れたりもする。


 大体、15時過ぎ位からチェックイン作業が始まるが、本格的に忙しくなるのは19時〜20時頃、それに合わせて夜勤担当が出勤する。

 夜勤はと言うと、明日のアサインと言われる

 予約の客室の振り分け、当日、出来なかった仕事を片付けるなどと、ホテルマンは意外と忙しい。


 よく、涼しげに泳いでいる水鳥の足は、バタバタと動かしている…そんな表現がピッタリの仕事である。


 夜勤によく現れる通称「UG」と言われる、客が来る。

 UGとは「アンダーグラウンド」、いわゆる、招かざるを得ない客のこと。


 丁寧にお断りをするのだけれど、余りにもヒツコイ時は、警察のお世話になるときもある。

 当然、チェックインした後でも、そぐわない態度をしたお客様も、速やかにチェックアウトしていただく。

 なかなか、骨も折れるし、口も回さなければならないので、大変である。


 アサインをしていると、客室に対して予約の数が多い時もある。

 これは、「OB」。と言っても、学校を卒業した先輩の事ではなく、「オーバーブッキング」いわゆる、予約過多だ。


 何故かと言うと大体の場合、当日キャンセルをする人もいることがほとんどなので、多めに予約を入れているのである。


 なので、本当に全部の予約客がチェックインに来た時は、戦場である。他ホテルに連絡し移ってもらう…

 そんな感じになるので、翌日のスタッフに連絡をしておく。

 これが、大体のホテルの1日。

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