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本好きゆめの冒険譚

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高齢の2人に念願の赤ん坊の誕生。溺愛される娘は少し特殊な能力を持っていて・・・古い絵本の桃太郎から始まる神々との冒険が・・あるの?ちょっと変な冒険ファンタジー。
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#スキしてみて

小説 本好きゆめの冒険譚 第二十一頁

 リビングに降りてくる私にパパとおじさんがおはようと声をかけて来る。  あれ?今日は眠そ…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第二十二頁

「ゼウスのおじさんと会うのは、昼だよな?」  壁掛け時計で確認しながら、ゆめに言った。 …

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小説 本好きゆめの冒険譚 第二十三頁

 あれ?  ここは何処なの?  真っ暗である。  まるで水に浮いているような…この感覚は…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第二十四頁

 目が覚めたら、ソファの上だった。  私は気を失っていた?  いや、正確にはゼウスさんと…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第二十五頁

 目が覚めた。 「ゆめ〜、朝ごはん出来てるわよ〜。」  いつものママの声がする。 「はぁ…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第二十六頁

 6月になり、天気も雨が降ったり止んだり…。  「おはよう」皆で朝ごはん。  今日は「中…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第二十七頁

 結局、雨はやまなかったので「ずぶ濡れ」になって家に帰るとママが慌ててタオルを持ってくる。  お風呂に初めてひとりで入る。  お風呂ってこんなに広かったんだ…。  シャワーを浴びながら、さっきまでの事を考えてた。  何で話さなかったんだろう・・・  せっかくのチャンスだったのに・・・  何で「好き」って、言えなかったんだろう・・・  私にもっと、勇気があれば良かったのに・・・  泣きそうになったけど、我慢した。  この事は、誰にも言わない私だけの秘密。  お風呂か

小説 本好きゆめの冒険譚 第二十八頁

 季節は夏。もうすぐ夏休み。  今日の朝ごはんは、題して「ホテルの朝食」。  テーブルに…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第二十九頁

 夏休みも本番。  青く高い空には入道雲…輝く緑に蝉の鳴き声…  私達は虫取りに行ったり…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第三十頁

 夏休みが終わり、始業式。  クラスメイトは皆、更に真っ黒に焼けている。  私もそれなり…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第三十一頁

 懐かしい声が聞こえる・・。その声の持ち主、ゼウス。全知全能の神だ。 「久しいの、ゆめ?…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第三十二頁

「それでじゃ、ゆめ?」 「はい?」 「詫びも含めて、ゆめにもうひとつ力を授けよう。」  …

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小説 本好きゆめの冒険譚 第三十三頁

「何か、納得しておらんようじゃな?」 「ゼウスさん、その力って、誰でも出来ることなんじゃ…

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小説 本好きゆめの冒険譚 第三十四頁

「何も無い空間。」で、ゼウスの声だけが響く。 「ここまでは、大丈夫じゃな?」 「はい、大丈夫です。」 「ねぇ〜、そろそろ休憩しな〜い?」  ヘーラーさんが私の腕を引っ張りながら、おねだりする。 「後、1つだけじゃ!待たれよ!」  その言葉に、ヘーラーさんは、怒りを覚えた! 「オラァ!くそジジイ!何私に向かって、偉そうな口叩いてんのよ!」  ゼウスさんは、後ずさりをしながら、 「後、1つ、後1つだけじゃから、頼むから、待ってください!」 「調子に乗ってんじゃな