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人類が生き延びるために過去と未来へ『ラ・ジュテ』の話

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こんな方におすすめ

  • 1960年代映画に興味がある方

  • SFが好きな方

  • タイムトラベル系のお話が好きな方

第3次世界大戦後、放射能に汚染されたパリで、地上で住めなくなった人間たちが地下で時間を超える人体実験をするお話。
1960年代の映画は007シリーズとか鳥とかしか見たことなくてあんまりいっぱい見たことないんやけど、何かイメージしてた感じと全然違ってて面白かった。まず映像じゃなくて静止画なんよね。白黒写真がパッパッて映る。フォトロマンっていう技法らしい。ほんでセリフっていうかモノローグ?ナレーションでお話が進んでいくん。しかも29分。私が今まで見た中で一番短い映画。たった29分やのに見せ方、結末含め印象深い映画になったなと。。。この作品が後世の色んな映画監督や作品に影響与えてるんやんね。すごすぎる。

監督も脚本も撮影もクリスマルケル。才能の塊すぎん?出て来る美人お姉さんがエレーヌシャトランなんやけどマジで美人やった。


※ネタバレ注意※

舞台はパリ。第3次世界大戦によって、地上は放射能で汚染され住むことができなくなり人類は地下での生活を強いられてた。そこでは人類滅亡を回避するため過去や未来へ救いを求めるべく、時間を超える人体実験が行われてたんですな。
でもその実験は並の人間には耐えられん負荷がかかるのね。たいてい死ぬか錯乱するか。


ある男が実験の対象として選ばれたんやけど、時間旅行には想像力が強い人が適してるんやとか。その男は少年期に見たある空港の送迎台での光景に囚われてたみたいなんやけど、そういう強い想いの力が重要らしい。


男の実験は成功、過去に行ってその女の人に会うのよね。女の人に会ってお話したり、デートみたいなことしたりする。


なんやろな~ずっとモノクロ写真で静止画なんやけど、退屈とかはなく不思議に引き込まれていく。地下の実験室シーンではちゃんと不気味。でも女の人と一緒にいるときはちゃんと美しいのよ。
作品中一瞬だけ女の人がまばたきをする瞬間があるんやけど、それも美しく、生々しさ?をより感じた瞬間やった。


で、男は未来にも行って、人類が生存するためのエネルギーを持ち帰るのよね。すごい。でも彼は捕虜やからあとは用なしみたいなもんで抹殺されるだけ。


そこへ未来人がタイムスリップしてやってきて、男を仲間にするって言いに来るんよね。

でも男が望んでる、一番行きたい場所はあの平和的な表情をしたあの送迎台のあの女の人のところだったんよね。


男は過去へさかのぼり、あの送迎台へ。女の人を見つけ駆け寄ろうとしたところ、撃たれて息を引き取ります。あの少年期に見た光景と全く同じだと感じながら。



何というか、、どうあがいてもやっぱり過去には戻れんのよな、、、

ではでは👋

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