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大工、うつ病だったんかい!

 というわけで、心理カウンセリングを受けた結果「病院へ行け」とのことだったので、なるべく家から近いメンタルクリニックにふらっふらの状態で行きました。


 そのクリニックの待合室で、自分もいよいよ来るとこまで来てしまったな、と思って情けなく切なく空しい気持ちだったのを覚えてます。ってか、それがうつ病なのかも。


 診察の内容はほとんど覚えていないけど、内科や外科と違って、医者の診察がカウンター越しだったのは覚えています。触診の必要がないからなのかな。


 悩みをひととおり話して、生い立ちのこととか聞かれて、なんらかの心理テストみたいな、問診票みたいなものを書いた気がする・・・うろ覚え。


 先のカウンセリングと全然異なった点は、医者が男性だったことと、沢山質問されたことと、診察がそんなに長くなかったってことかな。


 あなたはうつ病ですってハッキリ言われたというより、うつ病の診断書出せるけど必要か? と聞かれたことで、あ、僕はうつ病なんだなってわかった形だったと思う。


 そして何より、いくつか薬が出たんです。この薬がまた、ちょ~眠くなるのさ。もう立ってられないレベルで眠くなる。昔の花粉症の薬みたいに。


 この頃の記憶が曖昧なのは、飲んでいた薬によるところが大きいと今でも考えてます。一番ひどかった時なんて、人としゃがんで打ち合わせしてる最中に眠っちゃったんです・・・相手驚くやら引くやら大変でした。


 それでも、クリニックを出た後、母に対してものすご~く申し訳ない気持ちになったのはハッキリ覚えています。


 結局、うつ病+パニック障害というおまけの診断もついて、お薬ねむねむ生活がスタートしたわけです。


 今でもすごい決断をしたな、と思うのはこのうつ病時代に実家を出てアパート暮らしを始めたことです。苦労しながら妻がめちゃくちゃ支えてくれてたんだよね。


 この後、大学院退学、音楽活動終了、実家の工務店クビ、結婚、仕事を二転三転して産廃屋に就職・・・と僕の人生は転がり続けたのでした。


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