SOGI…あらゆる性的指向と性自認の保護が結構ヤバい件
編注:本記事は廃案になった野党案に基づく解説です。
差別解消✨ いいじゃん……ん?
「性的指向 又は 性自認を理由とする差別の解消……」
正直言って、とても魅力的なフレーズ。なんと言っても「差別が解消される」ような法案が作られるなんて、胸のすくような快挙!
「21世紀こそ人権の世紀!」……と思う市民は、ごく善良な普通の人。
でもここで「待った」をかけてみることにしましょう。
SOGI?
SOGIは上の図の通り、「性的指向と性自認」の頭文字を並べて表している名詞です。定義を掘ってみます。
性的指向 (セクシュアル・オリエンテーション)
これは性的指向。指向なんです。性欲の向く方向を言っているんです。
性自認 (ジェンダー・アイデンティティ)
自己の性別についての認識。これが性自認。認識。自分だけが認識すればokって法案にバッチリ書いてあります。
で、この美しい反差別の何が問題かと言うと……
…と、このように「あらゆる性的指向」が入ってきてしまう隙があるからなんですね。「あらゆる指向」の中には、子供や動物など、同意を求めるべきではない対象も含まれてしまうんです。
はい、もう一度おさらい。
こういう事を言うと「やーい、お前、陰謀論者〜」みたいな揶揄が飛んで来ますが、ヤバい性癖対策してある法律を見てみましょう。
✨英国平等法2010〜。
英国平等法では、法律で保護する性的指向を「同性愛、異性愛、両性愛」と指定してあります。「それ以外」は保護しないよ、アブノーマルな性癖まで助ける気は無いよ、ということなんです。
拡大しておきます。
…というわけで、英国平等法は「SOGI法」ではありません。ヤバい性癖とは一線を画してある、人間の危うさをよく分かっている法律なんですね✨
はい次。性自認。
✨性自認。
性自認とかトランスジェンダーとか聞くと、
・トランス女性
・トランス男性
という存在がパッと思いつくと思いますが、実は「トランス〇〇」には、もっといっぱい種類があります。
✨国連基準。
トランスジェンダーとは「身体の性別に文化的に割り当てられた服装や仕草や言葉遣い」から「はみ出た人全員」を指す総称である…と、国連が言っています。
つまり「男なのに男らしくない」&「女なのに女らしくない」人は、全員トランスジェンダーなんですね。
この表の左右の両端の「性役割にピッタリ当てはまる人」以外の性自認もあるよ…ということで、「中性(ノンバイナリー)」「第三の性」「決めかねている性(Xジェンダー)」など、やりたい放題を言い出す人もいるのが現状。
さすがの英国平等法もここまでは想定していなかったらしく「トランスジェンダー」に関する言及はゼロです。
え? ゼロ?
「性転換した人&するつもりの人を虐めちゃダメよ」しか言ってないんです。なんでもokとは言ってない。そして、生物学的性別も保護している。
性転換したからと言ってなんでもokではなく、片方の生物学的性別しか使えない場所やサービスがあってもいい。即ち、女性専用スペースはアリなんです。性自認は、それを理由になんでもパスできる特権じゃないんです。
ちなみに思想信条の自由も保護されているので「性自認思想を信じない自由」も保証付き❣️(宗教または信念の章、参考)。
色々ハナシがそれてしまいましたね。元に戻しましょう。
性的指向と性自認を丸ごと全て保護する差別禁止法は「危ない」。
どんなに罵られても「保護すべき性的指向」を選ばなければならないし、「性自認の都合と性別の都合」がぶつかり合った時には、どちらを優先するか決めておかなければならない。そうやってようやく「完全に善なる存在」ではない我々人間の実情に合う法律が作れるのです。
ちなみに、LGBT専門差別禁止法は探しても探しても見つかりませんでした。全ての国民に対する平等法、つまり「公民権法」の中にLGBTが含まれているだけなんですよね。🤖
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