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綺麗に磨けていますよ。
歯医者の定期検診に通い始めてから、もう4年近くが経つ。
最初は虫歯治療のために通い始めたのだが、長年の歯軋りによって、歯茎が後退していることを指摘され、ナイトガードをするようになってから通い出した。相当歯軋りの力が強いようで、大体1ヶ月、2ヶ月程度でナイトガードに穴があいてしまう。ナイトガードを作り直すためにどうせ歯医者に行くことになるのだから、それならばと定期検診もお願いするようになったのだっ
蚊へ向けた慈悲の心。
公園でパンを食べたり、カフェオレを飲んだりしていたら、左手の甲に蚊が止まったのに気づいた。いつも通り、すぐに右手で叩いて殺してしまおうかと思ったが、コイツも生きているんだよな、もう夏も終わりだし少しでも生きたいよな、などという慈悲の心が突如芽生え、振り上げた右手をグッと堪えた。
白黒の小さな体に、糸みたいに細い足。そんな生物が、自分の何百倍もある人間の身体にとまり、血を吸っている。なんという勇気
9/19(木)晴れ。
夕暮れどきに、河川敷を散歩していた。マジックアワーと呼ぶに相応しいほどの夕日で、じっと眺めていると、地面が隆起してほんの少し宇宙に近づいたような感じがした。
ほとんどの人は、夕日に目もくれず、会社や学校、買い物からの帰りを急ぐ。まだやらなければならない仕事や家事があるのかもしれないし、死ぬほど腹が減っているのかもしれない。それとも夕日なんていつでも見られるからとありふれたものとして捉えているのだ
旅行から遠のいている理由。
旅行することのハードルが高まっているような気がする。
なんでもコロナのせいにするのは良くないが、コロナ禍前と比べると、明らかに腰が重い。サッと気になるところへ行けていたはずなのに、また今度とか、今は仕事が忙しいとか、あれこれ理由をつけて、結局行かないことが多い。行きたいところは山ほどある。北海道の涼しい場所で過ごしたい、飛騨高山の自然に囲まれた場所で大きく息を吸いたい、沖縄で南国気分を味わいたい
気になるあの子に、お気に入りの坂道を見せたくて。
いつのことだったか、というよりも、本当に起きたことだったかすら定かではなく、単なる夢か幻かわからないことだが、昔、なぜだかわからないけれど、とても気に入った坂道があって、一緒に飲みに行った女の子を連れて、その坂道を訪れたことがある。
彼女とは、立ち飲み屋で出会った。2、3つほど年下で、会社を辞めたばかりだと話していたような気がする。オーストラリアだか、カナダだかにワーキングホリデーに行きたいと言
おじさんという自覚を持つ。
先日、20代の女性の友だちとカフェでコーヒーを飲んでいるときに、「俺はもうおじさんだから」と話すと、「私、自分のことおじさんっていう人嫌いだな」と言われたことがあった。どうやらその友だちは、年齢なんてただの数字で、もっと年上の人からしたら30代半ばも若い、という考えでいるようだった。
なぜか自分のことをおじさんと言うと、 卑下するような表現として捉えられがちだ。ぼくは全くそう思わない。誰しもが年
買ってよかったもの。
SNSに「買ってよかったもの」を紹介するような投稿をよく目にする。おそらく、そのほとんどがPRの一環なのだろう。中には、購入してもいないのに、紹介しているものもあるはずだ。だから、そのような投稿で紹介されている商品を買うことは滅多にない。もちろん、本当に買って、心の底から良い商品だ、良いサービスだと感じ、誰かに伝えたいと思って投稿しているものもあるだろう。見極めが難しい、というか、見極めることはで
もっとみる比較しようのないもの。
痛い、痒いに比べて、痺れを感じる瞬間って少ないよなぁ、と足が痺れていたときに考えていた。
30代も半ばになって、痺れを感じることが増えている気がする。寝て起きたら左右どちらかの肩が痺れているとか、ソファであぐらをかいて仕事をしていたら足が痺れるとか。いや、子どもの頃から体がかたいから、元々痺れやすかったかもしれない。痒いのは塗り薬かなんかでなんとかなるが、痛いのは我慢できないこともある。じゃあ、
デビューから追いかける人の気持ち。
東京事変がデビュー20周年を迎えた、という投稿をXで見かけた。
ぼくは東京事変のファンというわけではない。もちろん楽曲は聞いたことがあるし、たまに音楽配信アプリや動画配信サービスなどで聞いたりもするぐらいには好きだ。でも、Xに投稿をした人のように、デビュー日まで覚えているほど好きなわけではない。
アーティストに限らず、アイドルや俳優、スポーツ選手など、デビュー前から応援している人のことを尊敬す