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シントラの神社みたいな場所が素敵だった。〜ポルトガル家族旅(10)

3日目に観光でレンタカーを使って訪れたのはリスボンから30kmも離れていないシントラ、離宮のあった場所として有名だし力(と、お金)のあった貴族の凝ったお屋敷なんかも観光名所です。王宮前の街には観光客が沢山いるし、レストランもたくさん(そしてどこも混んでいる)。

ホントなら一泊したほうがいろいろ旅程もたてやすいのでしょうが、私達は3日のうちに北部のポルトという街まで車移動を考えていたので駆け足です。

シントラの街中。というか旧市街。リスボンからのデイトリップ先として人気で観光客いっぱい。
ごはんを食べる場所を探す・・・どこもいっぱいだし、レストランの多い坂道は人だらけ。
やっと奥まったところにある店(多分お酒を飲ませるのがメインの場所)に腰を落ち着けました。ポルトガル、ビールがおいしい。(運転手の私は舐める程度で)
クラフトビールだけじゃなく地元のお酒が並んでいます。
サンドイッチの日替わりランチ。普通なんだけどこれが結構おいしかった。
オットはカモとソーセージのピラフ、みたいな。この手のお肉と一緒に煮込んで炊き上げるピラフ風なのは中央アジア〜地中海地方からの影響でしょうか、船で交易してた国らしく自国のメニューとして定着。
お腹も膨れたので次に向かいます。旧市街の時計塔(教会)がきれい。
ここから駅のある新市街のほうまでタクシーが沢山ならんでます。それに乗ることもできるけれど今日それほど歩いてないから、ということで駅まで歩くことに。30分弱です。
坂道を下ります
昔からのお家が多いエリア。
観光客向けにきれいにしているホテルも沢山並んでいます。
なんかすごいのが・・・ああ、シントラの市役所らしい。
さて、シントラ駅前の駐車場から車をピックアップして、山道を30分ほど走ります(スピード出せない。。。。)向かったのはカプチョス修道院。そうそう、シントラ周辺のチケットはこちらのtiqetsというサイトでとりました。
自給自足してたんですね。今も野菜畑は使われているみたい。
修道院(跡)の入り口。もともとあった苔生した岩を使っています。
巨岩の間をぬけていきます。最初の入り口を通ったときも結界のような空気の違い(日本でいえば、神社の鳥居をくぐると空気感が変わるようなアレ)がありましたが、ここをくぐるとそれが更に強まります。
さっきくぐった巨岩の手前には、十字架。
そして鐘が巨岩の上に。修業僧たちの質素できちんとした暮らしのなかで時を刻んだのでしょうか。
水場にはベンチなどが。水場そのものは古いのでしょうが、ベンチとかは観光客向け???
修道院の建物。もともとあった岩を使って、その周りに壁をつけたり・・・で出来ています。空気がひんやりしていてまさに「神社」みたいな雰囲気。この右手と奥が台所。左手奥が僧たちの寝泊まりしている部屋とか祈りの場とか。
正面にあったのは「火」を使う場所。日本でも火の神様、祀るので親近感。
台所の、水をつかうところ。天井や窓が「ん?」とおもいますが、コルクが使われてます。建物内の保温ですね。
部屋の入り口や天井はコルク。
実際コルクが敷き詰められた窓や寝台に手を置くと暖かい。
祈りを捧げる部屋
上の小さいのは動物のでしょうが(多分食べたのかな)下のは人間の骨・・・だよね。ここを最初にひらいた僧のもの、とかなんだろうか。
どこも静かで厳かで、差し込む光が幻想的に美しい。
石の板で作られた扉。
倒木が苔生した姿すら、存在感が。命がこうやって繋がっていく様子というか。
少し坂をあがったところに小屋。何に使っていたんだっけなぁ、貯蔵とかだったかしら。(忘れてしまった)でも丁寧に大切に使わせていたのが分かる場所。
登っていったところには岩の割れ目に小部屋が。祈ったりしたのかなぁ。
中庭の方から見渡したところ。思ったより大きくて、質素だけど不思議と心が落ち着くようなところで、沢山祈りが捧げられた場所なんだなぁと感じるようなところです。
写真に映っていませんが、遠くに海っぽい色も見えました。大西洋かな。

ほんの一時間弱居ただけでしたが、手入れされた神社に行ったときの清々しさみたいなものを感じるところでした。行けてよかった。
さて、また車に乗りまして20分ほど山道・田舎道を走った先にあるのはロカ岬。インフォメーションの駐車場をナビの目的地にするとすんなり行けます。

ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩『ウズ・ルジアダス』第3詩20節の一節「ここに地終わり海始まる(Onde a terra se acaba e o mar começa)」を刻んだ石碑がみえます。
灯台も青い空にくっきり。
ユーラシア大陸最西端。詩が書ける人なら、万感の思いでなにか書けるのだろうに。
人が映り込まないよう頑張りましたが、実際ものすごい観光客の数で、大音量でポップスがかけられてえらく賑やかなところでした(大笑)
これでも人の少ないところをとったんだけど・・・・
この観光案内所(インフォメーションセンター)の中で、有料ですが「大陸最西端の地」に訪れた証明書を出してもらえます。日本語のものもあるとか。もちろんお土産も売ってます。

さて、ここから100kmくらい北の「オビドス」という街に今日は宿を取っていました。Google mapでは1時間20分くらい。安全運転で参ります。



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