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超個人的「ウイルスと世界」紀行③

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自宅に帰り、子供達と先に夕飯にする。「先に食べてて」と言われていたし、そういうときは本当に何時になるか分からないから。

黙々と食べる子供達とこっちが美味しいとか やっぱりこのチャーハン最高とか言いながら。オットが自己隔離にはいることに質問はない。昨晩の笑い話で、少しは親の考えていたことはうっすら届いていたらしい。

「びっくりしなかったの?」

「なんで、だってそういう仕事でしょ」

いや、本日二度目。こどもっていつの間にか成長してるわ。

私達が食べ終えて1時間くらいして、オットが帰ってきた。そして家中の、オットが触りそうな所を一通りワイプで拭いて、と言ってきた。頭にハテナが飛びまくる私達。でも家中とにかく(形だけになっても)消毒ワイプで拭きまくる。

あ、感染の有無は別として、家のドアノブとか電気のスイッチとか、こまめに拭くのはオススメ。

という話は置いておいて。
私達はメインフロアを、オットは自分の書斎周辺を消毒(というのが正しいかわからんけど)して、やっとオットは夕飯に。

で、どういうことか、と聞いたら
数日前 ICUに入った女性がいて、まぁ(ICUとしては)軽症だったらしいんだけどすぐ退院。(こちらのICUは、各科の主治医・担当医などが「あ、重症になりそう」ってひとをICU医師に相談して、必要そうなひとがICUへ転床。そしてこの時の担当医(ほぼ主治医)はICU医になります)

で、その日 重症肺炎で入院した男性がいて(この人は最初から新型コロナ肺炎疑い)、「あれ、この人この間の人のダンナさん」となり、

ちょっと、夫婦で新型コロナウイルス感染だったんじゃないの?

とみんな青くなる。速攻検査をしたら、もちろん二人とも陽性。
ということは、「女性が入院」するときに関わった人すべて、いわゆる「濃厚接触」ということになる。


病院では疑いのある患者さんが特定された一定ルートで移動するよう(暴露するひとが少なくなるように、そして他へ感染を広げないため)予め想定して決められたプロトコールが作られているが、最初の女性は「消化器症状」が主だったのもあり、沢山の医療従事者が彼女の時には関わっていた。

それも数日前・・・


ということで、とりあえず「万が一 予想しないところでの暴露があった場合」のプロトコールに則って、ウチのオットは「仕事にはでないで、しばらく自己隔離」となったのだそう。

ごはんを食べながらそんな話をするオット。家族全員「私達ももうキャリアー(感染して、下手するとウイルスをもう出し始めてる)かも」と、黙って理解。


その後、荷造りをしたオットとゲストハウスに移動。部屋の使い方を一通り説明して帰宅しながら、

「私達も自宅待機だね」と娘。

そうねぇ。仕方ないねぇ。


幸い、翌日になっても全員絶好調です。夜更かしして朝に寝坊したくらい。


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