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手放して手に入れた。

少し前に大きな決断をした。

私は細々と10年不動産投資をやっている。
お金周りのことをするのは本当に苦手で(じゃぁなんでやってきたんだよ、って話なのだが)、数年前発作的に(笑)持っていた数軒の不動産を一気に手放し、商業用の建物を買いバケーションハウスとオフィススペースとを運用するほうに変更した。

まぁ端折って言えば失敗した。大きく改築したりしたのだが、COVID-19の煽りで収支の保険部分と思っていたオフィススペースが動かせなくなった。

今売るのは正解か?とぐるぐる考えていた。自分で仕事を始めてから大小様々な決断をいつも突きつけられるのだが、今回の決断は私が商業用の建物の世界から手を引くことでもある。いろんな要素があったにしても失敗。

でもね。ものは考えようっていう言葉がそこそこ好きだ。
どうしようかなと考えていたり、イマイチすっきりした解決方法が見いだせなかった(保留のままだった)ことがぽんぽん、と片付く先が見えてきた。ちょっと五年後、十年後の人生設計を描くのに私の仕事は引っかかり部分でもあったのだけど、結果的に堰き止められていた何かが流れ出した、という感じ。

先日 サインをいくつかして、建物の売買は終了した。
しばらくあれこれ考えていたのに、気付くと文字通り肩の荷が下りて ほうっと息がつけた。

まだいろいろやることはあるのだけれど、10年の経験で学んだこと(自分がかなり不得手感をもっていることを含め)は大きいと思う。良い事もあった反面、騙されたり人間を信用出来なくもなったりしたけど、きっとそういう事を含めて、人間でいる時間のスパイスだったりするのかな。

私の会社は今回の物件売却で実質上「名ばかり会社」になる。ちょっと寂しいけど、よく働いてくれた。ありがとう。
もう「どんどん身軽になる」方向へ動いていきたいんだ。
決断は下すまでがいつも辛い、葛藤の渦だ。でももうここからは次。何をやろうか決めていないけれど、それはそれで楽しみでもある。またゼロから始められることを有り難いなと思っている。

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ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーより、「川中紀行/コピーライター」さんの作品をお借りしました。

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