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北部イギリスの旅(3)〜心奪われる景色のハイランド地方

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さて旅の3日目。
昨日はロストバゲージで疲弊してやっと辿りついたハイランドの入り口にある小さなB&B. ここを選んだのは「翌日の汽車の駅まで朝の移動が出来る距離で、でもできるだけ早く辿りつけて、ユーザーレビューが高くて駐車場があるところ」って事だったのですが、本当に素敵なところでした。出来たら2泊とか3泊とかしたかったなぁ。

小さな町なのだけどゲストハウスたくさん。沢山のひとがアウトドアをしにやってくるようです。
チェックインは夜7時まで。。。なのだけど、私達がたどりついたのは8時すぎ。いやぁ申し訳なかった・・・
オーナーの家の飾り付けが素敵で。welcomeな気持ちと温かさがそこかしこに滲んでいる、そんな場所でした。
宿の階段を上がった場所の雰囲気もすてき。部屋はとても広くて、バスルームも綺麗で使いやすくお湯もたっぷり出ました。寝具(リネン)も丁寧におもてなしをするように準備されていて感激。
一階のコモンエリアにはいつでもお茶が飲めるようにいろいろ置かれています。部屋にもあったけど、時間がもっとゆっくりとできるようならここで一杯お茶を飲みたかった。黒電話がすてき。
B&Bの朝ご飯は大抵部屋番号のナンバーがおかれたテーブルが準備されています。
私は疲れが酷かったのでコンチネンタルの朝食を。二人分がこちら。まだ本調子ではない身体に沢山のフルーツで、量もちょうど良かったです。
フレンチプレスのコーヒーが美味しかった。
オットはトラディショナル・スコティッシュの朝食。かなりのボリューム。ここではハギスじゃなくてブラックプティングが出ていたけど、オットも私もこの香辛料がうまく効いた伝統料理、美味しくいただきました。
女主人のベロニカさんと、ご主人のコリンさん。とても温かく素敵なおもてなしをして下さいました。コリンさんのつけてるエプロン、「コリン クレイグバンクのヘッドシェフ」って書かれてます、ナイスだわ〜

さて、ここから本日の汽車の駅があるフォートウィリアムまでは車で1時間半くらい。10:15出発の汽車なのであんまりゆっくりもしていられません。朝食後B&Bのホストご夫妻に挨拶して出発です。(本日の移動記録↓ 車は主に右側の部分)

右下のゲストハウスから真ん中のPマークのある、フォートウィリアムという街まで1時間半くらいのドライブです。
宿からA82という一本道ですが・・・この道をみんな80〜100km/時で運転するんです。出発したときはまだ晴れていたんだけど
すぐに強い雨が降り始めました。
でも5分も走ると・・・晴れ間が見えてきました。アイスランドもそうだったけど、スコットランドでも「1日のウチに四季がある」と言われる天気の変化は有名なよう。
あ。。。明るくなってきた。
ふわぁっと雲が切れました。なんだろう、ここにはきっと神様がいるよなぁって思うような景色。

正直、今回の旅行の中で一番心に残った景色でした。ものすごく沢山の写真を撮ったのだけど、コメントより見てもらった方が早いかなと。

氷河地形なのでよくこんなLochが見られますが、突然日が差して景色が呼吸し出すような風景には息が止まります。
ため息しか出ない。
虹〜!煙った山の姿と僅かに差す朝日とで、言葉を失う神々しさ。
またすごい雨となりましたが、向こうにみえる滝は有名みたいで麓に沢山の車が駐車してました。多分Glencoeと呼ばれるアウトドアの中心地なのだと思います。
なんとなく陽気な感じをうける谷間。妖精が跳ねていそう。
猛々しい岩肌にも秋の色が彩りを加えてます。
さっきまでの雨がウソのように明るくなったら、小さい村がありました。
自然の存在感を肌で視界で受け止めるしかない風景。
また小さな村。天気が穏やかになりました。
本日の虹その2!
本日の虹その3
大きな船が出入りするLoch(ロッホ・水域)が見えてきました。Fort Williamはすぐそこです。

駅前の駐車場はいっぱいで(当たり前か・・・)その辺をぐるぐる回ってパブリックパーキング(赤い四角で囲ったところ)をようやく発見。確か6時間で5ポンドとか・・・だったような。

駅に「ジャコバイト電車・ホグワーツ急行」ってあるの、わかるでしょうか。
そうなんです、「グレンフィナン橋」はハリーポッターで有名になったシーンが何度もとられた場所で、この汽車が走るところです。

ご興味あればジャコバイト号の予約サイトはこちら。全席指定、往復チケットで取れるようになってます。

そして「ジャコバイト」ですが、イングランド統治とスコットランド、フランスとの関係など統治者側と、西方教会の「カソリックかプロテスタントか」という考え、この王様がすきだあっちの王様はよくないといった個人的好み(とか言うと怒られると思うけど、実際そんな感じ)などが混じり合って 単なる反革命勢力とは片付けられない人々の集まりになったようです。イングランド史、妬み嫉みや名誉というものに振り回される人たちが多くて面白いけどややこしい。。。

Visit Scotlandより
Visit Scotlandより

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