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デザインの街、の街歩き〜フィンランド紀行(13)

この日は特に大きな予定無く、ヘルシンキでまだ訪れていない地区を歩こうか、と話していました。ヘルシンキでの初日は有名な観光拠点を歩いたのですがそれらは大体中央駅周辺からすこし東の方だったので南の方に向かいます。

ここのホテルには朝食がついてました。
テーブルマットにはかわいい地図イラストと、ちょっとウィットの効いた「簡単なフィンランド語講座」が 笑
Google Mapのタイムラインは所々直線でつないでしまうのですが、まぁこんな感じ・・・
朝はホテルから港のほうにむかいます。バイキングラインって、たしか海を挟んだ向こう側、エストニアのタリンとヘルシンキの間を日に何往復か出してるんじゃなかったかなぁ。日帰りでタリンに行こうか、と思ってたのですが、オットがそんなに詰め込まなくても、というのでそれは次回に回すことに。次回、あるのかなぁ?
スタータワーマウンテン公園、というところにモニュメントが・・・ Memorial to Jewish Refugees (Hands Begging for Mercy)という名前がついていました。ヘルシンキ市立美術館HAMのウェブサイトに説明ページがありました。(地面が崩れているのは、なんかあったんですかね?)
「第二次世界大戦の混乱の最中、フィンランドは、若い家族、10歳の子供を含む8人のユダヤ人難民をドイツ軍に引き渡した。1942年11月6日、難民たちはホーエンホルン号でヘルシンキからタリンに運ばれ、最終的にはアウシュビッツの強制収容所に収容された。生き残ったのは若い父親だけで、他は収容所で亡くなった。2000年11月、ホーエンホルン号が出航した場所の近くに「ユダヤ難民記念碑」が建立された。」
フィンランドはその当時、確かに他国との関係で微妙な綱渡りをしていたようですから、難民のユダヤ人家族を引き渡さない、という選択肢は無かったのかもしれないけれど・・・ツラい歴史ですね。
聖ヘンリー大聖堂、というらしい。この右手の奥の方にロシア大使館があるというような場所。ちなみに港近くの2-3のビルディングで、多くの国の大使館が1つのビルをシェアしているようだったので 立派な敷地と建物がその国だけのもので(しかも高級住宅街の中)ある、というのは歴史的な関係性の深さをも意味しているんだろうなと思うんだけれど、どうなんだろう。
お、クマだ、クマだ!魚を捕ってるこの姿、なんか北海道の木彫りを思い出す・・・www
ヘルシンキの南の方に出てきました。所々にこんな小さな桟橋があります。周囲の島々に行く船がでているよう。そうですよねぇ、ヘルシンキには何百(千?)と小島があるんだから・・・
海岸沿いには海鳥が固まって休んでいました。みなさーん、まだ起きないの?もう9時過ぎてるよ?←人間じゃないって。
こういう絵がかわいい。上手ですよねぇ。
ところで・・・ムーミンたちはトロールであって、カバHippoじゃないんですけどねぇ?いいのかなそれは。。。(トーベ・ヤンソンはカバ呼ばわりされるのを嫌ったらしいですが)
海沿いのマリーナには、カフェもあります。午前10時前でも外に並べられた席は7-8割方埋まっています。朝の散歩、皆さんお好きなんですね。
「チェス場」もありました。確か図書館にもチェスのテーブルが並んでいたなぁ、きっとみなさん、いろんな人と対局するのを楽しみにされているんですね。
観光の馬車でしょうか。なんかいい雰囲気ですてき。
あちこちにベンチがおいてあります。そしてそのベンチが白樺の枝を使ったようなデザイン(当たり前ですが実際の枝とかではないです)で、これまたいい。
Expectationという彫像。英語では妊娠とか出産予定とかの意味ですが、同時に期待とか望みとか想いなんかの意味もあります。
このカラフルな街並み、インスタ映えするとかで時々写真を撮りに来ている人もいるらしい。あれ、なんだっけ、日本の映画にも使われたんだっけ?
このヘルシンキの南側の地区は裕福なひとたちが多いらしいのだけれど、あちこちにセンスの良い寄せ植えなどが見られます。
建物の雰囲気がこれまで訪れた事のあるヨーロッパとはちょっと違う気がします。もちろん冬の寒さとか、ロシアやスウェーデンの影響とか、いろいろあるのでしょうが。
入り口あたりのこの、がつっとした石造りも独特。最初の2泊したところの建物もこんな大きな石が使われてました。建築の歴史とかよく知らないけれど、ちょっと知りたい気はします。
カラフルなベゴニアが、多分短い夏を象徴するものなんでしょうね。
道沿いにちょこんと置かれたテーブルと椅子、そして花。いいなぁって写真撮ってたらちょうどここの家の方がご帰宅。キレイですね、って頭を下げたらにっこりしてくださいました。
住んでる人は自分が気持ち良くあるためと同時に周りの方にその景色を楽しんでもらうため、でもあるのでしょうから。
みんなでジュースを飲んでる?可愛いペイントです。
よく手入れされた花々。
映画「かもめ食堂」の場所は、今もRavintla Kamome(Ravintolaラヴィントラ=レストラン)として営業中。
11amに開くのですが、私達が通ったときはまだ10:45。残念、コーヒー飲めたらよかったなぁ。
中で開店準備されてて、お忙しそうでした。
通りにあった電気屋さん。うわ!なつかしすぎる機器が並んでるよ〜〜〜
これまた素敵な作品。どこの塔だろう・・・前日に行ったアウランコの塔かとおもったけど、多分ヘルシンキのどこかの建造物なんでしょうね。石畳もヘルシンキっぽいし。
ヘルシンキの街中にはビックリするくらいヘアサロンが多いのです。そして男性用サロンの多さよ。どの店も大抵2-3人のお客さんがいつもいらっしゃる。みなさん、キレイにされるのがお好きなんでしょうかねぇ。そんなのが当たり前に風習になってるなら、いいなぁ(・・・と、なかなか床屋にいかない息子をもった母は本気で思うのです)。
デザインディストリクトと呼ばれるエリア、人も車も結構多い・・・のだけれど、東京みたいな「人がギュウギュウ」にはなりません。
お昼ごはんはフィンランド到着日に入れなかったRestaurant (Ravintola) Konstan Möljäへ。お昼は予約なしでも入れました。しかも夜は38€だけどランチなら16.5€、ならビール、飲んじゃいますよね(^^)(もちろん昼ビュッフェは夜より品数、少ないですが)
こちらはデザートのフィンランド風パンケーキとコーヒーなどが並んでます。
ログキャビン風の店内にいろんな料理が並んでいます。
地球の歩き方みたいな日本のガイドブックに必ずといっていいほど載ってる店、前に書いたように夜は予約したほうが無難(入れないこともある)だけれど、昼なら安いし、そのまますっと入れるようです。ご参考まで。
ビュッフェって、「少し」って思ってもついつい、沢山取っちゃうんですよね(^_^;)
カレリア・ペストリーもちゃんと戴いてきました。
フィンランド風パンケーキとコーヒー。そうそう、フィンランドでは温かいコーヒーもガラスの器で飲むのが普通らしい。これはこれで可愛い・・・
で、食後に「自家製エールビール」が出てきたので少しもらってきました(コーヒーじゃないです、色だけじゃわかんないけど)。甘みがあって「へぇ?」な、美味しいエールでしたよ。
通りすがりの店先がかわいい。

デザインディストリクトは小さい、センスのいいお店が並んでいて眺めて歩くだけでも楽しい場所でした。あんまり買い物するほうじゃないのですが、子供達へのお土産を探していたのでちょうどよかったと言えばちょうどよかった。
娘には服、息子には(何をあげてもなかなか喜んでもらえないので)フィンランドの画家のエッチング作品を入手。版画だけど一応ナンバー入りだし、手元においてくれたらうれしいな。

フィンランドで有名なロバーツコーヒーはいつもお客さんがいっぱい。
夕方には「デザイン美術館」へ。フィンランドの有名な企業のデザインにまつわるいろんな展示ががあって面白かったです。
あ、そういえばFiskarsっていう刃物メーカーはフィンランドだったね。うちの庭仕事につかうハサミとか枝伐り鋸とかがFiskarsだったわ。
階段の手摺りデザインとか、どうやら私はとても好きらしい 笑

デザイン美術館のチケットで、2ブロック(といってもヘルシンキの1ブロックはアメリカのそれよりかなり小さい)離れたところの「建築ミュージアム」も見ることができます。チケット、といってもレジのぺらりとしたレシートなので、もしこれらに行かれるときはなくさないように!

空き地に、ブロックなどをデザインして憩い空間がつくられてました。期間限定、ってなってたけど、その時期は過ぎてたからそのまま市民の場所になったのかしら?左手の黒い部分にはベンチなどが置かれて、そこでおしゃべりしているひとたちも。イイ感じに開放感あって、かつ小さく仕切られて・・・って、人間がなんとなく安心する作りです。
このブロックもデザインされているんでしょうね、なんかすてき。
建築ミュージアムではフィンランドの建築史が、各時代のポスターや建物の模型などと同時に展示されてます。1フロアですがスゴイ量。誰かのレビューで「これをそのまま一冊の本にしてほしい」って書かれてたけど、確かに・・・っていう情報量。
あー、こういう宇宙的(?!)な建物が見られた時期、あるよね。。。
日本?!
建築ミュージアムにこういう街の中の建物のこと・・・書かれてたのかな(すごい説明量で読んでられなかった)。表面に曲線を強調した建物の多いこのエリアはいつ頃作られていったのだろう、とか思うもんね。(ならもっとしっかり読め、って話ですが・・・(^_^;))
一日あるいて疲れたのでそろそろ夕ご飯を買い出しして帰ろう。お昼のビュッフェがまだお腹に残ってて外食では無駄になりそうだったので・・・
今晩のごはん。スモークサーモンいれたサラダはこれで4€ちょっと、クロワッサンは2つで3€、左上のロールキャベツは4割引きで6€だったかな?あとはビール・ワインなんかを付けて2人で30€もしない夕食+晩酌でした。

明日のお昼過ぎには飛行機の中だ〜〜〜。


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