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20241001_真っ直ぐで天邪鬼な人生

自分で言うのも大変気が引けるが、私はずっと優等生タイプで生きてきた。

雰囲気が真面目なのではなく、曲がったことが嫌いで嘘がつけない性格で、不安症なために勉強には手を抜けず、気づいたら県で一番の公立高校を卒業し、旧帝大の学士号を取っていた。

今でも覚えているのは、中学生のころ授業中に「アフリカの子が望んでも受けられない教育を私は受けている」と思いながら一生懸命ノートを取っていた感情の記憶だ。
我ながら気味が悪い子供だと思う。

そんな感じで適度に青春を楽しみながらも大学生になった私は、ありとあらゆる流行を片っ端から嫌った。
これは私の頑固頭がそうさせたのだと思う。自分の中の嫌いな部分でもある。
エモい曲も写真も気持ち悪いと思ったし、流行の音楽を聞く人がどうにも苦手だった。
だってあの人たち、絶対に音楽に心を動かされてない!邪道だ!という感じ。

でも同時に彼らが羨ましかった。流行の音楽を心からいいと思って聴き(今でもやっぱり心を動かされてはないと思うが)、同じ音楽をいいと言い共有できる仲間が沢山いて、テレビやラジオでみんながその話をするのだから。

もし自分の好きな音楽が同じように扱われたら、私はどんな気持ちになるんだろう。
みんなでスキを共有できて嬉しいと思うんだろうか、流行ったら陳腐な音楽に聞こえてしまうんだろうか。
悲しいけど後者かもしれない。私は性格が悪いのだ。

そんな天邪鬼な私が、最近流行に乗れそうなものがある。

それは「星野源」

彼を流行と表すのは全くもって正しくないし、逆にいえば彼はずっと流行で、でもそれだと「流行」の意味とは違って、、
とにかく、大勢の人がいいと思って大好きでいる人を私も大好きになりそうなのだ。(もうなっているかも)
オールナイトニッポンで誰かいい人いないかな〜と去年彼のラジオを聴き始めたのがきっかけでネトフリのトーク番組も見たし、最近は彼のエッセイを読み、音楽を真剣に聴き始めた。もう結構ハマっている。

私もあんなふうに表現できたらどんなに楽しいだろうという尊敬の気持ちが、彼に対するスキの核だと思う。
それでいて気取らず、悩み苦しみ、下ネタではしゃぎ、人に気を遣って、彼は精一杯生きている。
もし星野源さんのファンの方がこれを読んでくれていたら、ぜひ彼のおすすめの作品を教えてください☺️

でも、最後に一つだけ言いたい。
大人気アーティストを好きになった今思うのは、やっぱり私が大学生の時に流行っていた音楽は安っぽくて全くもって好きじゃない!

あんな意味の分かんない音楽をわざわざ音楽アプリで検索してイヤホンで聴いているやつなんかとは一生分かり合える気がしない。

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