普通の会話(そこはかとなく含む狂気 音読ちょっとだけ推奨 ゆっくりと

「えーっと、こう ぁ、いまズレてるっていう感覚とか感触があって
 あれっ自分いま狂ってる? 正気かな?とか
 意識はある、思考は連続していて途切れたりしていない 行動もおかしくはない
 人に避けられたり、注目されてはいないし 自分はここに存て
 見えてる人や建物、部屋も普通、どこも何も変化はないし普通
自分はちょっとキョロキョロしてるかもしれないけど変ではないよね
 ってのが頭の中に現れたり、消えたり、連続してグルグルとか無くなったりして
 でも ああ、自分は今 何か考えているんだなって自覚はあって
 ちょっと集中してみても特に内容もないし、深くもない
 これは、ボケっとしてて気が付いたら数時間
 分かる?」
「うん、言語化するとそうなんだろうね 分かるよ普通だ」
「そっかぁ、普通って何?とかもあるよね」
「普通にあるあるだよ」
「普通って何? がバリエーション豊かに、頭の中をグルグルも普通?」
「普通だと思うよ、ボケっとしてて気が付いたら数時間っての
 なに考えてたのか覚えてもいないけど
  時間経っちゃったなって、すごく贅沢な感じがするよ」
「そっかぁ、普通か」
「普通だよ」
「これって、会話 だよね?」
「そう、普通の会話」
「特に中身も無いし、深くもない 普通」
「暗くなってきた」
「寒くなるかもだし、帰ろう」
「うん、帰ろう」
「なんか贅沢したって気持ちもあるけど
 一緒にボケっとしてて少し話しただけだね」
「ぁ うーん、なんか混乱してきそう 休みってこんなもんじゃね? 普通」
「そっかぁ、普通か」
「わざわざ言語化ってのが混乱を招いている気がするよ、いま」
「思考が止まらないね」
「そこは別に、深く考えることもないしやめなよ 行こう」
「うん、行こう 普通に」
「」


 意味の無い言葉の羅列(詩では無いし文章とも云えない
 

「ちょっと待って、脳みそズレる」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?