減点法で考えない・しょうがない星人・経験値爆上げ
222.生きてるだけでまるもうけ
世界幸福度ランキングで、つねにフィンランドはじめ北欧諸国が上位に名を連ねるというのはおなじみですよね。これに関して、おもしろい記事を読みました。
とりわけ興味深く感じたのは、文中のこの一節。
先日も北欧の話をする機会で「幸福度」についてお話をしました。その時アメリカ国籍でアメリカのオリジンが強いSさんに「幸福度が低いことに日本人が引っかかってるところが気になる」と疑問をいただきました。
「幸福度が低いことに日本人が引っかかっていること」がむしろ不思議という反応。いや、たしかに、世界自己評価低いランキング(いや、そんなものないですけど)で首位を突っ走る日本人らしいですよね。
日本人って(とあいかわらず主語がデカくてすみません)、まず前提として理想的な「しあわせな私」像があって、そこから減点法でいまの自分の幸福度を判定しているようなところがありますね。そこがたぶんフィンランド人なんかとは一番のちがいじゃないだろうか。
フィンランド人の場合は、たぶん加点法で幸福度の判定をしているようなところがある。これについては、以前カイ・フランクがデザインしたテーブルウェア「Teema」の話にも通じていて、シンプルなのにあたたかいという相反する属性をそれが備えているのは、ミニマルという減点法とはちがうやりかたでシンプルを追求しているからなのですよね。
生きてるだけでまるもうけ
って、たしか明石家さんまの座右の銘だったと思うのですが、まずそれくらいのところに基準点をつくった上で
・いま大切な家族や恋人、友人がいる
・思い立ったときにスタバに立ち寄ってフラペチーノを飲める
・推しのライブ配信に課金できる
・部屋は狭いが、窓からの眺めはわりといい
・健康診断で去年より尿酸値が改善されていた……
みたいに加点してゆくと、案外みんなそれなりに「幸福度」の高い人生を歩んでいるのではないかと思う。
でも、いちばんいいのは変に病んでしまうより
幸福度ってなに?それ、おいしいの?
くらい無関心になることなのではないでしょうか。
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