
幸福度を高めたいぼくがやっているとてもシンプルで効果のあること
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318.熾火をつくる
幸福度を高めたいぼくが、そのために実践していることのひとつを紹介します。それは、
楽しいことがあった日には早寝する
です。
あたたかいごはんは、まだ湯気がたちのぼっているうちに食べるのが最高においしいのと同じく、楽しいことがあった日も、その余韻が醒めてしまわぬうちにホクホクとした気分のまま布団に入るべきなのです。
つまらないテレビを観たり、ツイッターを眺めたり、仕事のメールに返信したり、そうしたせっかくのホクホクとした気分に水をさすような行為は絶対避けなくてはなりません。9時でも10時でも、なんなら8時でもかまわない。手持ち無沙汰な時間があればあるほど、ひとは余計なことに手を出したくなるものだから。
カウンターで、目の前にアツアツの牛丼が差し出されたときのように、なにも考えずがむしゃらに布団に潜り込みましょう。やらなきゃならないことがあったとしても、べつに早く起きて片付ければ済む話じゃないですか。
それがなんであれ、自分の身に起きたホクホクとした気分になれる事柄はちょっとした天からの贈り物みたいなものです。早寝することで、それは熾火(おきび)のように心の中でずっと静かに燃えつづけ、思うようにいかないことが起こったとき、それは自分を内側から勇気づけてくれます。
より多く幸福が感じられる状態に、自分の心をみずからの努力で育ててゆくことがさしずめ幸福度を高めることであるとするならば、そのためには、まず、自分の心に楽しかったことや嬉しかったことをよく覚えさせなければなりません。
ホクホクした気分を胸に抱いたまま眠りにつくことで、その余韻はやがて心の中で必要なときに取り出すことのできる「熾火」に変わるのです。ぜひやってみて下さい。
319.流行が流行でなくなるとき
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日本で初めてのフィンランドに特化したポータルサイトを2020年秋に公開。また、CSRとして北欧流居場所づくりの試み「喫茶ひとりじかん」をMUJIの協力の下開催しています。2002年から2019年まで東京(荻窪→吉祥寺)にて日本初の北欧カフェ「moi(モイ)」を経営していました。