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ニュージーランド南島~10日間の女一人旅(3)クライストチャーチからテカポまでドライブ

10日間、女一人でニュージーランド南島を旅してきました。

わたしが行った街はこちら。

  • クライストチャーチ

  • テカポ

  • ワナカ

  • マウントクック

  • クイーンズタウン

行き帰りのフライト時間を含めてちょうど10日間の旅。2日目の記録です。

クライストチャーチからテカポへ

昨日は夜遅くにベッドに入ったのに、朝6時頃に目が覚めた。

隣のベッドにいた韓国人のお姉さんは空港に向かったようで、ベッドはすでに空っぽだった。

お姉さんにもらったサーモンを食べようと思い、ボサボサの髪の毛を手ぐしで整えてキッチンへ向かう。

「もう明日帰るから」と、お姉さんが包丁で半分に切って分けてくれたサーモンが冷蔵庫に入っていたので、朝ごはんはサーモンを焼いて食べることにした。

多めに油をひいたフライパンで皮をパリッと焼いた塩コショウだけで味付けしたシンプルなサーモン。そして、バターを塗ったトーストがニュージーランド1日目の朝ごはん。

朝から手のひらより大きいサイズのサーモンなんて中々ヘビーな朝ごはんだったと思っていたのだが、キッチンでお皿を片付けながら隣で朝ごはんを作っている男の人を横目で見てみると、韓国の辛いインスタントラーメンを茹でている。

日本のスーパーでも売っている馴染みのある香りを嗅ぐとニュージーランドにいるとはまるで思えなかったが、大きな窓から見えている雄大な自然はまさにニュージーランドだった。

宿から歩いてクライストチャーチ空港へ向かう。

昨晩空港から宿まで歩いたときは真っ暗闇だったので周りの雰囲気がまったく分からなかったのだが、クライストチャーチ空港は想像していたよりもこじんまりとしていた。

ここからはレンタカーでの移動だ。海外で初めてのレンタカー。

日本にいたときにネットでレンタカーの予約をしていたので、レンタカーの待合場所で迎えを待つ。しばらくすると、頭にターバンを巻いたドライバーが運転するバンがやってきた。

「ハーイ!」

大きくレンタカー会社のロゴがペイントされているバンだったので、一目で自分の迎えだと分かった。名前を伝えてバンに乗り込んだが、空港からのピックアップはどうやら私ひとりだけのようだ。

車に揺られながらも(これから海外で初めて運転するのか…)と内心ドキドキ。

事前に日本でニュージーランドの交通ルールや運転の仕方を調べてきていたのだが、ニュージーランドには海外によくある「ラウンドアバウト」と呼ばれるものがある。

一体どこから入って、どこからどうやって出るのか全く分からないのだが、ニュージーランドでラウンドアバウトは避けられないほど至る所にあるらしい。(実際に何度も通った)

そういえば、運転席に運転のプロがいるじゃん。聞いたほうが早いじゃん。と思い、運転手さんに声をかける。

「ちょっと質問していいですか?ニュージーランドで運転するの初めてなんですけど、ラウンドアウト?ラウンドバンド?ってどうすればいいのか教えてもらえますか?」

「ラウンドアバウトね。右から来た車に道を譲って、自分が出るときは左のウィンカーを出して~~~」

運転手さんに丁寧に説明してもらっているうちにレンタカーのお店に着いた。

車から降りると、カウンターにいた受付の女性に運転手さんが「交通ルールが書いてある日本語のガイドを渡してあげて」と言ってくれた。優しい。

保険にも加入して、運転ルールも確認して、再度に受付のお姉さんに道が凍っていないこと(初春だったのでまだ寒かった)も確認して準備が整った。

「いま車持ってくるから待ってて」

お姉さんが車を運転してわたしの目の前に停めてくれた。

お姉さんが持ってきてくれた車はトヨタ。
よかった。ありがとう世界のトヨタ。

しかもバックモニターも付いている。実家の車とほぼ同じ大きさと機能で心底ホッとした。海外レンタカーが無事に終わる自信が満ち溢れてきた。

早速、クライストチャーチ空港から最初の目的地テカポへ向かう。約3時間のドライブだ。

ニュージーの交通事情と糖分補給

運転し始めてすぐに初めてのラウンドアバウトを突破し、多少ナビに振り回されつつテカポまでの幹線道路に出た。

想像よりも道幅が狭く、一車線しかないニュージーランド。信号も町中以外はほぼないので、みんなブンブンと飛ばして走っている。

信号もない、人もいない(野ウサギと羊はたくさんいる)、横断歩道もない道のり。フライトの疲れで襲ってくる睡魔と戦うためにK-POPを爆音で流しながら車を走り進めた。

有名なベーカリーがあるとネットで見かけたので、休憩とランチがてら寄ることに。

「Fairlie Bakehouse」というパイが有名なベーカリー。お店の前には車がたくさん停まっている。しかしなんと縦列駐車…(泣)日本でもほぼやったことがないので何度も切り返しては出しを繰り返し、無事に縦列駐車という大きなミッションも達成。

土地は広大なのに駐車場は意外と普通サイズ(’泣)

ひと汗(冷や汗)かいてお腹もいい具合に空いた。

ずらっと並ぶ激甘そうなベーカリーたち。

そして有名なパイ。中身もお肉、野菜とな何種類かある。

ドーンッッ!

ドーンッッ!(2回目)

頼んだのは手のひらサイズのミンスパイとドーナツ。ドーナツは砂糖のコーティングだけじゃなくて、ブラウンシュガーがそのままのってる。日本では見たことのないタイプのドーナツ。

凄まじい量の糖分摂取となるが、パイもドーナツも見た目ほど重くなく、運転で頭の糖分が持っていかれていたせいもあってか、ペロッと食べきってしまった。

名称:Fairlie Bakehouse
住所:74 Main Street, Fairlie 7925 ニュージーランド

絶景の宿

腹ごしらえをした後はまた車を走らせた。クライストチャーチから3時間ちょっとでテカポに到着。今日から2泊3日テカポに滞在する。

どこに車を停めようかと少しグルグルと回ったのだが、どうやらニュージーのほとんどの場所は無料で空いているところに好き勝手に停めていいらしい。路上駐車できる場所も多いようだ。空いているスペースに駐車をし、まずは海外初の運転(しかも長距離)が終わったことに安堵して、ホステルにチェックインをした。

予約していたホステルは「Haka House Lake Tekapo」

ホステルから徒歩2分

もうね、それはもうめちゃくちゃ立地のよいホステル。共有ダイニングルームの扉から外にでるとそのままテカポ湖の湖畔に出られる。女性専用の部屋が空いていなかったので男女共有のドミトリールームを仕方がなく予約したのだが、正解だった。

テカポでの出会い

肝心のテカポ湖は間近で見ると深い青色。その日の太陽の当たり具合によってさまざまな表情が見られるらしい。水に触ってみたらヒッ…!って声が出るほどに冷たかった。

星空の写真が有名な「羊飼いの教会」までも宿から歩いていける。

何日も前から天気予報を見て、星空が見えそうかチェックしていたが明日以降は雲が少しかかるらしく、今日が一番よさそうだ。夜にまた戻ってこようと思い、「羊飼いの教会」を後にした。

羊の人形かわいい

宿の隣にあるテカポにある一番大きなお土産屋さんに立ち寄って見て回っていると、ワーキングホリデーで来て働いているというマレーシア人の男の子に話しかけられてちょっとだけお話した。ワーキングホリデーいいなぁ。

お土産屋さんと出ると、地元のミニマーケットのようなものが開催されていて屋台がいくつか出ている。

本場よりも甘めな味付けのトッポキ

お!韓国料理!と思って、思わず買ってしまったトッポキ。韓国や日本で食べるトッポキとはやはりどこか違うのだが、寒かったので辛さが体に沁みる。パイもいいが、やはりアジア料理もよい。

テカポ唯一のスーパーまでも宿から徒歩圏内。食料の買い出しが終わってスーパーを出てみるとこの絶景。

子どもたちが遊ぶなか、食料をつめたエコバッグを地面に置いてジップラインを何度か楽しんだ。一人旅なのでもちろん一人で。ジップラインを楽しんでいる自分の動画も撮っていたら、子どものお母さんに「あなたこれで遊んでるの?」って聞かれたのだが、この夕暮れをみたら誰もがはしゃぎたくなってしまうだろう。

スーパーから宿に戻ると、チェックイン時にはいなかったルームメイトが揃っていた。40代くらいの女性、アジア人で私と同年代くらいに見える女の子、アジア人の男性、そしてわたしの4人部屋だ。

軽く「Hi」と挨拶を交わして、荷物の整理をしているとアジア人の女の子が話しかけてきた。

「韓国人?」

まさか2日間連続で「韓国人?」と聞かれるとは思わなかったので多少ビックリしつつ、日本人だと答えると少し残念そうな顔をする女の子。

韓国語が少し分かるわたしは1日目と同様に「ニュージーランドは韓国の方が多いですね」と続けて韓国語で返事をすると、お遊戯会で舞台にいる子どもが客席にいるお母さんを見つけたときのようなキラキラした顔で「韓国語わかるの?!」と返って来て、そのまま話をし始めた。

どうやら車で山の上のほうに星空を見に行くツアーに参加したいようだが、満席でツアー会社に電話で参加できるか交渉している最中らしい。

わたしもこれから星空見に行きたいんだよね~と話すと、ツアーに参加できそうなら一緒にツアーに行こうということになった。

ツアー会社からの連絡を待っている間にダイニングルームでおしゃべり。その女の子はわたしの4つ下、韓国で栄養士の資格を取ったが今年からワーキングホリデーでオークランドに住んでいて、今回はテカポの星空を見るために南島に旅行に来たらしい。

わたしはそんなに初対面の人とおしゃべりするほど社交的なタイプではないが、どうやらこの子はめちゃくちゃソーシャルピーポーなタイプのようだ。わたしがたくさん話せなくとも、質問にうまく答えられずとも、興味ありげにガンガンと質問してくる。

時には警戒心も必要かもしれないが、やはり人と打ち解けるにはその人への興味(内面)と話しかけるなどの興味をしめす行動(外面)であるなぁ、と感じた。

ノンストップでおしゃべりしていたのだが、残念なことに時間になってもツアー会社から参加可能の電話はかかってこない。

わたしの車もあるが流石に知らない山道を夜に走るのは怖すぎたので却下。歩いていける範囲で星を一緒に見に行くことにした。

「寒いね~~」「暗くて怖いね~~」

キャッキャッ言いながら寒空の下、「羊飼い教会」に向かう。田舎の夜でもやはり観光地というだけあって、教会の周辺は星空を見に来ている人が大勢いた。

まるで落ちてくるほどの星~~~とまではならなかったが、やはり東京の夜とは違う。

わたしのiPhone11だと星がうまく撮れなかったのだが、iPhone13を持つその子がわたしの代わりにたくさん撮ってくれた。しかも立ち位置とか、星の撮り方とか教えてくれた。なんていい子…(泣)

左下に影のように映るわたし

「寒いね~~」「暗くて怖いね~~」

たくさん写真を撮って、思う存分に星空を眺めた後は、来た時と同じようにキャッキャッ言いながら宿に戻った。

ニュージーランドの大自然

ニュージーランドの大自然でせっかちなわたしの性格も少し緩んだらしい。「明日も時間が会えばどこか観光しに行くのもいいね」

出会ってから数時間の子とそんな感じのゆるい会話をしてから寝床に入った。

ニュージーランド3目のプランは起きてから決める。

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