- 運営しているクリエイター
2018年9月の記事一覧
アニーホール/恋人のいる時間
相変わらずme tooの渦中にいるウディ・アレンの傑作アニーホール再見。
ユダヤ人コンプレックス(ラビの姿まで演じてる!)、フェリーニ、マクルーハン、ミンストレルショウ、マルクス兄弟、フロイト、ポール・サイモン、マハリシなどあらゆるワードをはらみながら滑稽なほどにダメな自分をさらけ出す。
「僕を入れるようなクラブには入りたくない」というマルクス兄弟からの引用を繰り返し、死への恐怖を常に感じ
きみの鳥はうたえる/体を重ねることよりも言葉がもつ強さ
「寝ても覚めても」とともに話題にあがっている「きみの鳥はうたえる」を観てきた。
先に言うと「寝ても覚めても」は俳優の力点で強行突破した映画だったけれど、「きみの鳥はうたえる」は3人の俳優が掛け合いながらじっくりと作り上げていく。そんな印象だった。
原作を読んでいないので正確な比較が出来ないのだけど、舞台を東京から函館に移したのは正しいと思う。この関係を今の東京で描いてしまうと単調な生活の中で
寝ても覚めても/その鮮やかをどうやって忘れたらいい?
渋谷のシネパレスが閉館して、跡地に以前パルコに入っていたシネクイントに変わってから初めて映画を観た。シネパレス自体恐らく10年以上通っていなかったので、かつての姿がどうだったのかすら覚えていないし、何を観たのかもうろ覚え。
唯一はっきりと覚えているのはレイトショーで観たラス・メイヤーのワイルド・パーティくらいかな。満席の中で、ひとりやたらと大声で笑うひとがいたのを覚えてる。1999年か2000
ラヴ&マーシー/だれも助けてはくれない
ブライアン・ウィルソンの絶頂期と再起への足掛かりをテーマにした映画。
ブライアン・ウィルソンという人の音楽に触れた人なら心が揺さぶられる一本。
世紀の傑作ペットサウンズのバックトラックの録音シーンだけでも鳥肌もので、「素敵じゃないか」のイントロでフィルインを入れるハル・ブレインを制止ながらスネア一発の指示を出すブライアンに「君は才能がある」と褒め称えるハルの言葉。
レッキングクルーや取り巻き