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【読書感想文的な書評】 世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 (著)佐藤航陽

Amazonの紹介文

インターネット以来の大革命。メタバースとは「神」の民主化だ———
メタバース、web3、NFT、AI、宇宙開発…「新しい世界」を私たちはどう生きるか!
メタバース事業の最先端をいく起業家が全てを書き尽くした決定版。
産業革命、インターネット、そしてメタバース。人類はいよいよ最終局面を迎える。

序 章 メタバースとは何か?
第一章 メタバースの衝撃
第二章 世界の創り方 I【視空間】
第三章 世界の創り方 II【生態系】
第四章 競争から創造の世紀へ
第五章 ポストメタバースの新世界
終章 世界の真実は自分の目で確かめるべき

序 章 メタバースとは何か?
メタバースとは何か?
テクノロジーの進化を予測する方法
タイミングがすべてを決める
ある悲劇の天才、「早すぎる男」
周囲の反応はリトマス紙
メタバースは今がタイミング
「子どもの遊び方」は「未来のあり方」
期待と幻滅のサイクルを乗り越える
「何もない」は最大の武器
失敗から学んだ意思決定の難しさ

第一章 メタバースの衝撃
人類が目指した究極の問い
テクノロジーの役割とは既得権益の民主化である
テクノロジーとは「運命に抗う武器」だ
メタバースは「神の民主化」
巨大IT企業の新たな主戦場
メタバースに関する3つの誤解
早すぎた『セカンドライフ』の功罪
革命の本質はインターネットの3次元化
VR端末の普及は遅れてやってくる
VRデバイスの普及までの課題
VR端末が普及するための3つのアプローチ
VR端末が普及するための技術的ハードル
『Fortnite』
王手をかけるEpic Gamesと背中を追うFacebook(Meta)
ブロックチェーンやNFTとの相性
Web3とクリエイターエコノミー
Web3時代の覇者となる人BtoBビジネスとしてのメタバース技術
国土交通省の『PLATEAU』
デジタル・ネイティブが「老害」になる日
プリクラは Instagramの原型だ
『マトリックス』や『竜とそばかすの姫』が現実になる日
現実よりも魅力的なバーチャル・ディズニーランド
ハリウッド級映画を一人で作る天才児の誕生

第二章 世界の創り方 I【視空間】
世界とは何か?
人間は誰しもが人間の専門家
VTuber とバーチャル・ヒューマンの躍進
AIがアバターを自動生成する未来
人間は驚くほど世界の風景を覚えていない
「日本っぽさ」「東京っぽさ」「アジアっぽさ」の本質
今っぽく見えるけど、この世に存在しない新しい世界
世界を自動生成するプロシージャル・モデリング
ミラーワールド=並行世界の実現
メタバース構築のための3つのアプローチ

第三章 世界の創り方 II【生態系】
成功を分けているのは「世界の解像度」
秋元康の世界のとらえ方
堀江貴文さんの驚異的な先見性と解像度
「生態系」としての世界と「空間」としての世界
世界とは複雑な生態系の重なり合い
世界を変える=新しい生態系を創ること
うまく回っている生態系の特徴
カリスマの瞬発力 生態系の慣性力
生態系の役割と価値の種類
生産者と消費者参加者の二面性
生態系の起点は「生産者」側にある
「鶏が先か? 卵が先か?」問題
生態系の設計者の仕事
生態系を一つの生命のようにとらえる
生態系をより強固にしていくためには?
参加者個人を惹きつける仕掛け
生態系が有機的に進化する瞬間
生態系のデザインにおいて重要なこと
世界を創ることが未来の仕事になる
目に映る「空間」としての世界
無数に広がる多元的な並行世界
物理世界より魅力的な仮想世界の先

第四章 競争から創造の世紀へ
村上龍の小説『希望の国のエクソダス』
人間は辺境に進み続ける
世界とは「在る」ものではなく「創る」もの
無数に広がる多元的な並行世界
メタバースによって変容する「個人」
商業主義から価値主義への転換
「好きなことをやって生きていく」から「なりたい自分で生きていく」
「個性格差」という負の側面「ルネッサンス2.0」の黄金時代

第五章 ポストメタバースの新世界
人類に残された最後のフロンティアは宇宙空間と仮想空間
宇宙開発とメタバース開発は同時並行で進む
宇宙の本質は物質(ハード)か情報(データ)か
量子コンピュータとの融合の可能性
機械を作り出す機械・世界を創り出す世界
バーチャル・タイムトラベル
脳科学との融合で実現するリアル『マトリックス』
メタバース上に収斂する「集合知」と「集団的無意識」
メタバースの先はユートピアかディストピアか?

終章 世界の真実は自分の目で確かめるべき

世界2.0 メタバースの歩き方と創り方

雑感

著者はイーファクター(株)を設立し、今は亡き東京マザーズ上場で、創業者として145億円相当の資産を得たとされる、所謂IT長者。

読了後、そのことを知ったが、序章にそれらのことがざっくりと書かれており、第一章もメタバース関連記事に目を通していれば目新しい内容はなく、読み進まない。

『VR』『Fortnite』は聞き飽きているお話。
読書欲が失せてきたところで、Amazonから「Unlimited対象がまもなく終了」のお知らせ。
気を取り直し、スピードを上げて第二章以降を読み進めた。

第二章:『ミラーワールド=並行世界の実現』の考え方は面白い。
第三章:言わんとすることは分かるが、社会科のお勉強?
第四章:ここは共感できるところが多い。
第五章:最初からこのレベルで飛ばせば良かったのに。

新規事業としてメタバースに注目している皆さんに、一番興味があるであろう、お金の話は出てこない。
(著者のベストセラーは『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』)

この本で、ハッキリと述べている。
「メタバースで、すぐに儲かることはない」と。

この本が面白くなる、後半の内容はかなり先、未来のお話。
話が近未来SF的なので、面白かったのかもしれない。
それらは100年後とは言わないが、数十年先の未来。
その頃には、この本に書かれたことのいくつかは実現していると思う。


ただ、この本が論ずる世界で欠落しているのは、生物としての人間の捉え方。

将来、人々の生活が仮想現実メインになっても生物として食糧は必要。
生活して行く上で、電気・ガスなどエネルギーも必要。
そもそもメタバースを動かすために必要となる、膨大なコンピューターパワー(電気)はどうするの?という素朴な疑問への解は示されていない。

これらをメタバースの中で解決出来ない限り、夢のような世界は訪れず、2022年現在と同じように、資源大国に世の中を牛耳られ、核の脅しに晒される世の中が続いていく。

MOH

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