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『1984』で有名なジョージ・オーウェルの評論集:世界大戦後まもない頃の文章が中心

ジョージ・オーウェル(英: George Orwell、1903年6月25日 - 1950年1月21日)こと本名エリック・アーサー・ブレア(英: Eric Arthur Blair)は、イギリス植民地時代のインド生まれのイギリスの作家、ジャーナリスト、民主社会主義者。ミドルネームを排してエリック・ブレアとも表記される。

全体主義的ディストピア国家の世界を描いた近代文学の傑作『1984年』の作者である。『1984年』で描かれたような監視管理社会を「オーウェリアン」(Orwellian)と呼ぶ。『1984年』は、1998年にランダム・ハウス、モダン・ライブラリーが選んだ「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」、2002年にノルウェー・ブック・クラブ発表の「史上最高の文学100」に選ばれ、オーウェルは20世紀のイギリス文化における最高の記録保持者とみなされている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョージ・オーウェル

評論集を評論しても… 内容のご紹介

作品経験に裏打ちされ、そして自らへも批判的な視線を向けるのを厭わなかったオーウェルの洞察は、現代を生きる我々の目をも開いてみせる。オーウェルが見通した未来は一九八四年ばかりではなかった。その思考はさらに射程を伸ばし、彼が鳴らした警鐘は、時を超えて二十一世紀の私たちの耳にも鳴り響く。
(解説)

目次
I
あなたと原爆
科学とは何か?
復讐の味は苦い
スポーツ精神
II
絞首刑
象を撃つ
マラケシュ
右であれ左であれ私の国

スペイン内戦回顧
ナショナリズム覚え書き
イギリスにおける反ユダヤ主義

おいしい一杯の紅茶
本対タバコ
なぜ書くか?
ある書評家の告白
ガンジーについて

イギリスの作家・ジャーナリスト。 イギリス植民地時代のインドに生まれる。イートン校卒業後、インド帝国警察官任官試験に合格しビルマへ赴任。5年の勤務ののち、ロンドン、パリで放浪生活を送る。1933年、はじめての著作『パリ・ロンドン放浪記』を出版。’37年、スペイン内戦に民兵として参戦。この体験を描いた『カタロニア賛歌』を’38年出版。’45年の『動物農場』が初めてのベストセラーとなり、名声と莫大な収入を得る。’48年刊行の『1984年』は、のちに「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」に選ばれるなど代表作となった。50年、ロンドンで死去。

https://www.kotensinyaku.jp/books/book307/


1984のこととか

この本、Amazon の Kindle Unlimited 対象です。
ちなみに現在書店で売上上位に入っている「1984」は Kindle でも有料です。
もう一度読み直そうと思い、先週 693円でポチりましたが、今見ると大幅値下げ😅

某国で禁書になり、話題になったからかも知れません。

感想とか


この評論集、書かれた時代により内容は異なります。
Ⅰ :1945年に書かれた評論。一番評論らしい感じ。
Ⅱ:1930年代に書かれたビルマ勤務時代の話。
Ⅲ:1940年半ば。Ⅰ に近い感じ。
Ⅳ:戦後すぐに書かれたエッセイ?

ざっと目を通した感想は、最初の方に気合の入った文章を持って来たためか、Ⅰ から  Ⅱ に行くと、記述はリアルなのですが「ビルマ赴任記録?」と思ってしまいます。
Ⅳは最初のタイトル(おいしい一杯の紅茶)を見て「こんな小説を書く日本の女性作家がいたような…」と思いながら読み進むと、ホントにエッセイ。
小説家ですから、そんなものも書けますよ、と言ったところでしょうか。

Kindle Unlimited会員の方は、無料なので読んでみてはいかがかと。
どの評論もさほど長くはないので、そんなに時間は取られませんが、面白いかどうかは人それぞれ。
面白いと思うものだけを拾い読みするのも良いかも知れません。
この評論集、評論集としてのまとまりはありませんので。


MOH

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