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Book review;アウトラインから書く小説再入門

Amazon紹介文

【Amazon 紹介文】
小説、映画脚本、ゲーム、マンガ…あらゆる物語作りに応用可能な地図=「アウトライン」の描き方。書き手が物語を書くとき最も大切なプロット作りで失敗してしまう大きな要因が、「アウトライン」をないがしろにしてしまうことに起因しています。
「アウトライン」とは、小説を執筆するうえでのロードマップになるもの。最初に「アウトライン」を構築することこそが、小説を最後まで「書き切る」ための近道です。時間と労力はかかりますが「アウトライン」を作ると、物語にバランスとまとまりが生まれる、伏線がうまく配置できる、主観が計画的に選べるといった、さまざまな成果が期待できます。 本書では、「読むこと」と「書くこと」への愛あふれる現役作家が実体験をもとに、「アウトライン」構築にあたっての独自のメソッドをステップごとにナビゲートします。
あらゆる創作活動と同様に、文章術にも絶対的に正しい方法はありません。「アウトライン」を作ることがすべての創作者に合う方法かはわかりませんし、苦手なひともいるでしょう。そこで著者は、「アウトライン」に対する誤解を解いたうえで、一つのメソッドとしてまずは試してみることを提案します。書き始める前にわざわざアウトラインをつくるのは面倒ですか? いえいえ、面倒なことがキライなひとにこそオススメです。アウトラインは決して書き手の書く楽しみを奪うものではなく、むしろスランプに陥っているひとにこそ実は時間の短縮になります。急がば廻れなのです!
初めて書く人には基礎知識の習得に、既に小説をたくさん書いている人には執筆術の「再入門」として本書を読まれることで、新たな可能性を追求できることでしょう。

以上がAmazonにある紹介文です。

MOH Review

この本は著者が小説を書く人に向けて書かれた3部作の1冊目です。
『アウトラインから書く小説再入門』
『ストラクチャーから書く小説再入門』
『キャラクターからつくる物語創作再入門』

この本の詳しい解説は、既にされている方がいます。
【要約・感想】アウトラインから書く小説再入門 - K.M.ワイランド、シカ・マッケンジー

読んでみて、小説を書く時に便利だなと思う箇所は、各章末のチェックリスト。
全部載せるとアウトだと思うので、いくつかピックアップして紹介します。
(文中から抜き出して、今後のために作成した一覧表の一部です)

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第3章チェックリスト/一文で物語を表す「プレミス」のまとめ方
□ストーリーの基本的な「もしも」クエスチョンを書く。
□プレミスを練る。
 ・ストーリーの中心となるアイデアを決める。
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第4章チェックリスト/全体の下書き(ゼネラル・スケッチ)……(1)点と点をつなげる
□現時点で思い描けるシーンの内容を書くか、箇条書きにする。
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第5章チェックリスト/全体の下書き(ゼネラル・スケッチ)……(2)基本要素を見つける
□登場人物の同期、欲望、ゴールをはっきりさせる。
□ゴールへの障害を設定し、登場人物にフラストレーションを感じさせる。
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第6章チェックリスト/人物像の下書き(キャラクター・スケッチ)……(1)バックストーリーを作る
□インサイディング・イベントを見つける。
□人物のおおまかな背景を書く


全10章で、上記のチェックリストは章ごとに3~10あります。
小説を書いた方(10万字~くらいでしょうか?)には、ご自身の書き方に、不足があるのか無いのかの確認に利用できるかと。
これから小説を書かれる方で、何を書くのかが決まっている方には、その物語をどのように進めていくのか(展開していくのか)の、アドバイスになると思います。

ちなみにこの本が対象としている小説は、所謂「ファンタジー」系です。
本の中で引用されている ”Dreamlander” が、まさにそのような内容です。
何故かKindle版は無料で読めます。

この類の本(小説の書き方ノウハウ本)を、今までに何冊か読みましたが、Amazonがお薦めする本はどれも、著者が講師であったり、小説をあまり書かれていないような方で、読んでみてもあまり説得力が感じられません。
(ボリュームのある物語を出版したことが無くて、人に教えられるのかな?)

その点、この著者の”Dreamlander”は、ペーパーバックで544頁、レビュー数379で、☆4.4です。

以上、小説家未満が書いた書評なので、ご参考程度に。

おまけ

note.com に来てから、約1ヶ月ちょっとになります。
先週くらいまでは、読んでいただいて「スキ」をつけてくれた方が「フォロワー」になっていただき、こちらからもフォローさせていただきました。

ところがここ数日「スキ」も何もなく、いきなり「フォロワー」をしてくる方が何人もいらっしゃいます。
それらの方々のページに行くと「儲かる話」「〇〇教室」「第〇位を獲得」といった、見ていて疲れるテーマが多く、こちらからはフォローをしておりませんが、ご容赦下さい。
理由を考えて見たのですが、先週から1週間のPVが千を越えたからなのかな? と思います。(それ以外に理由が見当たりません)

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

MOH

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