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秀才になれる

今週から月◦水◦金それぞれにテーマを設けて定期更新をしていきます。
水曜日は『家族や夫婦』をテーマに書いていきます。

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昨日、夫が22時をすぎてから「仕事に持って行く書類を書こう」と言い始めた。

この「書こう」ということは…私も?

あーでもないこーでもないと、和気藹々と書類を書く夫婦。

…1人でやれい。

そんな夫が先日仕事に対して弱気になっていた。

この時、私はiPhoneでnoteを書いている最中だったのでちょっとめんどいなぁと心の中で思いながら半々で聞く。

夫が勤めている会社は社員に様々なランクがあり、次のランクに上がるためには色々と課題をこなす必要があるらしい。

勉強が得意でない夫はこの課題に対しての不安と共に、今している仕事そのものに対しても不安や周りに対しての不満が募っていた。

「自分は、これ以上の仕事ができるだろうか」
ビール片手に黄昏れる。

空返事しながら聞いていたけど、こりゃしっかり聞くタイミングだなと起き上がり夫の横に座った。

ふと中学時代に担任から言われた言葉を思い出した。

「やらなくてもできるのが天才。やればできるのが秀才。やってもできないお前らは馬鹿だ」

ちなみにこの担任のことは大嫌いだ。
多分体も小さくコロンとした人だったので思春期真っ只中の中学生に舐められないためには必要な言葉だったのかもしれないとも思う。
でも酷い。

この言葉を思い出してイラッとした数秒後浮かんできたのは

「天才にはなれないかもしれないけど、秀才にはなれるじゃん」


担任の言ったものが天才と秀才なら、天才はもうセンスや性格といった揺るぎないものが関係するから難しいかもしれない。
(あ、でもそうすればみんな何かの天才にはなれると思った)

でも、秀才が“やればできる人“ならなれそうじゃないか。

人は誰でも秀才になれると思う。

ありきたりな言葉だけど、やればできるものだ。
その物事に向き合い努力を続ける限り、同じ所で止まることはない。
前に進んで、新しい未来を作っていけるのだ。

夫は今の会社で今まで沢山考えて努力をして自分なりの手順を見出してきた。
その努力を評価して「もっと上のランクに行って欲しい」と思ってくれる上司がいる。

「あなたは天才ではないけど、立派な秀才だよ。もしこの仕事をまだやりたいと思えるなら応援しています」

夫はフッと笑った。
その顔を見て安心したので、一足先に布団に入った。


今、思ったけど…

秀才だと励まして書類作成やらせればよかった。

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