見出し画像

娘と私、大人との付き合い方

娘は今5歳。保育園の年長さんだ。
最初は3歳までしかお願いできない保育園に入っていて、息子の転園と一緒に転園届を出し2歳の時に転園した。

娘は我が強い所があって、困っていることがあっても先生になかなか言い出せず大泣きすることがある。
理由が分からない先生は泣き止まない娘に対して途方に暮れることがあるらしい。
どちらかといえば厄介なタイプの園児でだと思う。

息子の時も思ったことだが、子供にとっての先生って良くも悪くも親の次くらい影響がある。
娘も相性のいい先生と出会うことで自分の心の中にあるモヤモヤを効率よく解消できるし、そうでなければストレスが溜まり過ぎて情緒不安定になる。
ただ、先生を選ぶことができないのも現実なのだ。

何人かいる担任の先生のうち、一人の先生から毎回「娘さんが問題行動を起こした」と言われることが多い。
石や草を口の中にいれたり、意味が分からず泣いていると言うのだ。

この問題行動については、娘にはきちんと理由があってそのことを先生に伝えるけれど「私はそんな風に感じませんでした。無意識の行動です」とバッサリ。
毎回このやり取りなので、私的には息子のこともあったので相談しに行くべきなのかとも悩んだ。

ある日、先生と保護者会のことで話をする機会があったのだけど、先生の言動に驚愕した。

とにかく、自分の思ったように物事を運ばせたいのが丸見えで、こちら側の意見を聞く気は全くない。
相手の気持ちに寄り添ってモノを話すというやり取りが先生とは成立していかなかった。

この時、娘がなぜこの先生と目を合わせようとしないのか、先生が理由を聞いても絶対に話さないのかが分かった。
娘は先生の否定的で自分中心の考え方に納得できなかったのだ。
言ってみれば「お前、大人なんだから私の気持ちに寄り添っとけよ!!」という感じだろう。
まぁ、そうよね。娘からしたらそうだよね。

私自身が人の気持ちを過剰に受け取る癖があるからか、先生のような人を見ると嫌な気持ちになる。
しかし、小心者故に「まぁ、人それぞれだし」とその人をどうにか好きになろうとしてしまう。
これ、超絶悪い癖だと思った。

仕事でもそうなのだけど、苦手な人を何とか好きになろうと自分を錯覚させるようしていまうのだ。
頑張っていればいつか仲良くできるんじゃないかなんて変なことを思ってしまう。そして、疲れる。

別に嫌いだからって無視をしたりいじわるをする必要はなくて、ただ単に「この人は苦手だよ」と認めることも大事だと思った。
無理矢理に関わろうとしないことで人付き合いの線引きをする。
わざわざ辛くなることが分かっている場所に足を突っ込まなくてもいいかなと思った。

というわけで、先生ともここら辺で対応に線引きをすることにした。

娘は私が先生に対してドライな態度をとったことが分かったようで
「先生ね、ダメしか言わないよ。だから何も言わないことにした」
と話してくれた。
娘は、私が思っているよりもずっと人間関係の線引きが上手なのかもしれない。
理解してもらえないことを無理して押し付けないことにしたのだと思った。

そういえば、最近「ギャーーーー!!」とか言って怒ること少なくなった気がする。
成長してるんだねぇ。
ただ、子供らしく大人に向かってほしい気持ちもあったので、娘にそうゆう思いをさせてしまったことは申し訳ないとも思う。

そんな娘は保育園に行く道中、SnowManを聴いてテンションを上げて行く。
「さっくん(佐久間大介くん)いいなぁ、素敵だねぇ」としみじみ言うのだけど、その姿はもう私と同い年くらいに見えてしまう。

保育園生活も今年だけ。
これから娘が出会っていく大人は、もう少しいい感じの人であってくれることを願いながら、親だけは娘の存在を大事に受け入れていきたいと思った。

いただいたサポートはみなさんによりときめくエッセイを届けるため、作業机周辺に配置するときめきアイテム(主にコーヒーとお菓子)購入代にさせていただいております! もっとみなさんに楽しんでいただけるエッセイを目指していきます。ありがとうございます♡