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私子育て『HELP EVER HURT NEVER』

娘のブームは『絆創膏』
子供あるある。とにかく傷ができたら絆創膏を貼れとやってくる。

娘専用のキティちゃんの絆創膏は、値段の割に枚数が少ない。
私も子供の頃買ってもらいたかったアイテム上位に入っていたのでそこは買って差し上げた。
それを娘は乱用している。

小傷を見つけては「キッキーちゃん!!」
古傷を見つけては「キッキーちゃん!!」

まず、キティを言えるようになってくれ。

先日もいつ出来たかのかも分からないようなカスッとした傷を見つけてキッキー絆創膏を貼った。
風呂に入るから取ろうと言っても頑なに取らず2日間くらいそのままでいた。

これ以上つけっぱなしはいかんなと思い泣き喚く娘をなだめながら外した。

こんがり焼けた腕に白い絆創膏の型がクッキリ!!

それもそのはず。2日間彼女は保育園や家でプールを楽しんでいたのだ。
たくましい腕は海の家のオジサン。もしくは大型トラックの運転手さん並みにこんがりである。
この夏、彼女は最先端トレンディになるに違いない。

そんな娘は、最近私をよく気遣ってくれる。

今夜から夫が夜勤勤務になり、当面夜は父不在で過ごすことになる。
娘はふと
「父ちゃんいつ帰ってくるの?」
と聞いてきたので娘ちゃんが寝てからだよと伝えた。
娘はジーッと考えて
「じゃあ母ちゃん、ゆっくり音楽聴けばいいよ」
と言うではないか。

夫がいる夜、私はnoteを少し下書きしたりはするけど手帳を書いたり音楽を聴くのは休みの日の日中や仕事帰りから保育園迎えの1時間くらい。
夫がいない時に昼間娘の昼寝を見守りながら時々音楽を聴きながら作業しているのを娘は見ていたのだろう。
好きなことをして過ごせばいいと思ってくれたらしい。

先ほど、寝る態勢に入った娘のそばに行くと
「母ちゃん大丈夫だよ。音楽聴いて」
と早々に寝た。

私の車の助手席は最近娘の指定席。
娘は私の左腕をギュッとしてニコニコしている。
駐車場で私が娘の頬を触るとウットリしたように笑う。
そして
「母ちゃんカワイイね」
と言って私の鼻を触る。
37になってカワイイと言ってもらえるなんて光栄だな。

今夜は藤井風を聴いている。

アルバムタイトル
『HELP EVER HURT NEVER』
この意味は
『常に助け、決して傷つけない』
という彼のお父さんの教えらしい。

娘はあの小さく逞しい腕で、私を助けてくれる。
兄である息子が保育園でイジワルされることをとにかく嫌い、相手をこれでもかと睨みつけたりする。

でも、手を出さない。
息子もそうだけど、相手を傷つけるようなことはしない。

その優しさは底抜けで、止めどなく湧き出てくる。

私が泣けば、2人の連携プレーで涙を拭いてくれる。
母、朝ドラに感動して泣いてるだけなんだけどね…。

「母ちゃんはやさしいよ。やさしくてカワイイ」
子供達の口癖だ。
その言葉は私にとってお守りみたいなものになった。

寝入る前に娘が「大きくなったらアリエルになりたい!」と言うもんだから
「アリエルって足がなくて魚なんだけど、なんの魚なんだろうね」と聞くと…

「シャケ!!」

アリエル、急に美味しそうになったよ。

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