見出し画像

社長日記(106)子どもの呼び方を検討

1. 子どもへの尊厳と尊敬
じぶんごとラボ的には子どもたちは大人と同じように、1人の主体であり、独立した人間として扱うべきです。接する時には、尊厳と尊敬を持って対話することが大切です。
具体的にはサークル対話に入る時にはスタッフも同じ目線で発言をするとかそういうことです。もちろん、指導的な視点から問題提起することは問題ないです。
対話時やその他の指示出しの際に、上から目線にならないように気をつけましょう。また、命令口調にならないよう注意が必要です。対等な関係性を保つことが大切です。

基本的には大人も子どもも公共空間における関係性ということじゃないかと思います。公的な場でどのようなコミュニケーションをとるかというのがOKのラインを作るという感じでいいと思います。

2. 呼び名について
ということを前提に考えると、大事なのは関係性とフェアネスだとは思います。人間関係の中で発生するものなので一概には言えませんが、呼び名は、私たちが子どもたちへどのように接するかを象徴するものです。
呼び捨ては公共空間における相手へのリスペクトを欠くような気はします。公共空間におけるコミュニケーションと考えると「さん・くん付」というのが今日的なベターな関わりではあります。(ちゃんくらいまでは許容な気はしますが)
あとはあだ名、ニックネームで呼ぶことについてでは議論です。


  1. 個々の尊重: ニックネームやあだ名を使うことで、子どもたちの個性や特性を尊重するという視点があります。ニックネームは、しばしばその子が持つ特徴、好きなもの、得意なことなどに関連して付けられます。しかし、一方で、子ども自身がそのニックネームを好ましくない場合や、他の子どもたちによるいじめの対象になる可能性があるときは、注意が必要です。

  2. 尊敬とプライバシー: 先生が子どもをニックネームで呼ぶことは、親しみを深め、一定の友好的な関係を築く一方で、尊敬やプライバシーの観点からは問題となる可能性があります。すなわち、尊敬の念を保つためには、「さん付け」や「君付け」の方が適切かもしれません。また、ニックネームが子どものプライバシーを侵害する可能性がある場合も注意が必要です。

  3. 一貫性と公正性: 先生が一部の子どもだけをニックネームで呼び、他の子どもを正式な名前で呼ぶ場合、それは公正さを欠く行為となります。子どもたちは敏感に公平さを感じ取りますので、これがクラスの中での不均衡を生む可能性があります。そのため、ニックネームを使用する場合は、一貫性と公正性を保つことが重要となります。

結論としては、「さん付け」や「君付け」の方が適切かもしれません。
ここで一点留意しておくのは子どもの居場所としての学童の役割という点があると思います。学童が学校と、家の間のサードプレイス的な役割を持つことがあります。もしかすると、学校や親に言えない悩みを学童の先生には伝えられるということがあるかもしれません。このような関係を気づいていくためには時と場合によってスタッフが子どもとの関係性を縮めたりする必要がある場合があるかもしれません。
そういう時には子どもへの呼称やコミュニケーションが一時的に公的な関係から私的な関係になる瞬間があってもいいかもしれません。ただこういうケースにおいてもスタッフとしてはあくまで教育的な仕事として行っているので、何があったかはスタッフ間で共有するようにしましょう。

3. 適度な権威性の持続
ただ教育者としての役割を果たすためには、一定の権威性を持つことも重要です。これが”叱る”ということではないかと思います。完全に同じ目線だと指示が通らないとか、いざという時に子供の安全を守れない可能性があります。
適切なガイダンスや指導を行うため、子どもたちの安全を守り、人権を保護するために一定の権威性を持つ必要があると言えるでしょう。

これは大人ー子どもの関係性だけではなく、大人ー大人でも同じですよね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?