見出し画像

グローバルスタートアップのHRとして大切にしていること

Pretia Technologiesというグローバルスタートアップにて採用・労務・総務などHR全般をだいたい1人で担当しているもえやんです!プレティアに入社して7ヶ月ほどが経とうとしています。

私はこれまでマーケターとしてキャリアを歩んできたため、HRとして転職をして従事するのは初めてです。半年かけていろんなことを学び、失敗し、少しだけ前進してきたので、こんなマインドセットを持ってHRをやっているよ、ということを記事にしてみます。

私の経歴はこんな感じです。

本業
2015年:Webマーケ、セールス、採用(@DeNA)/ ヘルスケア事業
2018年:マーケ、セールス、企画、マネージャー(@NexSeed)/ 教育事業
副業
2018年〜2021年:Webマーケ、ライター、ディレクター(@TrackRecords)
2020年:採用広報複数社(@Vananaz、デイトラ、モンスター・ラボ)
2020年〜2021年:採用、エンゲージメントちょっと(@Repro)

"Execute fast"。困っていることを積極的に拾い、前向きに即レスする

入社した当時は、メンバーが「Moekoって誰?」となっているので、「こういうときに頼ればいいんだな」とわかってもらうことが大切だと考えました。まずは小さいことでも困っている人がいたら拾ってあげること、これをやっていきました。

プレティアでは採用だけでなく労務・総務も一部担っているため、なにか困ったことがあるも明確に担当が決まっていない場合には、仕事範囲を「適切に」侵犯しつつ、困ったら頼れる人という立ち位置を目指しました。

「イエスマンであること」は賛否ある気がしますが、お願いしたことに前向きな返事をくれる人に嫌な気持ちを抱くことはないですよね。まずは頼りやすい人であること、これは今でも大切にしています。

これまで「大切なことだけれど誰に頼ればよいかわからない」というものは、CEOに連絡が行く事例が多く発生していました(プレティアはCEO自らが「Chief Everything Officer」と名乗っており、これはカルチャーのひとつでもあります)。
一方で、CEOや重要な役職者でなくてもできることを自らが巻き取っていくのは、スタートアップに生きる者としては大切なことだというのは私の信念です。

また、返信のスピードにもこだわりました。以前の記事でも書いたとおり、特に採用はスピードが大切と認識し直したのですが、スピードにおける課題は社外だけでなく社内でも起こっているだろうと思ったのです。

ちょっと話したい、と言われるとドキドキしてしまいますね
まずは前向きに返答する

即レスや前向きであることを続けていると、メンバーが思いついたアイデアをたくさん共有してくれるようになりました。何かに対して「Yes」と肯定してゆくと、ポジティブな想像力が作用し、話者たちが最初に思い描かなかった場所へとたどり着ける、というのは私が大切にしているイメージでもあります。まずは自分がそれを体現している存在でありたいですね。

オンラインでも"盛り上げ隊長"であること

プレティアでは、週に一度「Wins-Session」なるイベントがあります。全員参加で、金曜の夕方に、各チームが今週のachievementsについて語るという時間です。

みんなの素晴らしい成果に歓喜の声があがる

このWins-Sessionでも、冒頭まだ人が集まらない際に雑談を投げかけたり、積極的にZoomのチャットにコメントしたり、写真を撮って社内共有することや、メンバーの結婚報告なんかも積極的に取り上げ、盛り上げ隊長として明るい場を作っています。

外国籍のメンバーが多いプレティアですが、「日本のカルチャー」=カメラオフ、基本はミュート、などをマナーとして捉えてくれるメンバーも多く、それゆえに失われてしまう良さがあるのではないかと常々考えながら、どう楽しい場を作るかをトライ&エラーしながら臨んでいます。
(Wins-Sessionはコアタイムの時間外なので任意参加ながら、常時9割くらいが参加してくれています。素敵!)

また、Slackの投稿も自ら積極的に行い、スタンプをたくさんつける等で誰もが雑談しやすく、そしてモメンタムを作れるような場作りも大切にしています。

自分で書いてスタンプで盛り上げている
とりあえずめちゃくちゃスタンプを押す。


短期的なKPIを意識しすぎないこと

プロダクトマーケをずっと行ってきた身からすると、「定量的に測れないこと」「成果がじわじわと現れること」「ある程度時間をかけて行う必要があること」を扱うHRという仕事は、短期的なKPIに落としづらく、方向性に不安を持つことや、成果がなかなか出ないことへのもどかしさを感じることが多くあったなと思います。採用に限らず、社内のカルチャーや制度づくりも、複数の文化的な背景を考えた上で設計するというマインドセットに移行するのにかなり時間がかかりました。

施策全般がなかなか成果に現れず少ししんどい時期を過ごしていたときに、CEOの @yu さんに「存在するだけで価値のある仕事というのがあって、萌子さんはそれを担ってくれていますよ」と言っていただいて、肩の荷が降りた感じがしました。

短期的なKPIで承認欲求を満たしたかったのかもしれないと反省し、それからは長期的に定点観測を行い続けること、定量化できずともメンバーひとりひとりの声を雑談ベースで聞くことを重要視するようになりました。

「長期的に改善をしていく」の一環として、私が入社してから社内でエンゲージメントサーベイをはじめました。任意ながらメンバーに回答してもらい、①その結果は隠さずすべて公開する②Adminチームで最低1つは改善施策に取り組む、という約束をして行っています。

このスコアから生まれた制度や施策も走っています。そして、この四半期で、eNPSはすこ〜しずつ改善しています。本当に地道にですが、自分の取り組んできたことがスコアに現れてきたと信じて引き続きコツコツやっていきます!

"Be courageous" = メンバーを信じること

HRという立場になってはじめて、DMが来るときの多くは「良くない知らせ」であることが増えました。退職、プライベートなこと、給与について、トラブルについて…。オープンなチャンネルでは話せないことだからこそDMが来るわけですが、いまだにDMが来るとちょっとドキドキします。
また、会社の制度やルールを周知したり守ってもらう仕事も増え、ある意味少し嫌われ役を買ってやらなければならないことも増えたように思います。

幸いなことに、プレティアのメンバーは自立しており、大人で、なにかあれば適切な人に適切なタイミングで物事を伝えられるメンバーしかいないので、プレティアに入社してから社内で大きなハレーションやトラブルが起こったことは全くありません。それでも少しタフな交渉ごとが存在しますが、
「プレティアのメンバーは、ちゃんと説明して、話したらわかってくれる」という信じる心を持っているからこそネガティブにならずにいられます。むしろ、ちゃんと腹を割って話したほうが、もっともっと本人のパフォーマンスも上がるだろうとすら思っています。

プレティアには"Be courageous"というバリューがあり、この定義として「厳しい決断を下し続け、批判にさらされることを恐れず、真の価値の実現のためにリスクをとる」と語られています。これをHRの仕事に落とすと、「メンバーとの対話を避けずに、信じ、議論を尽くして会社とメンバー両方の想いの実現を模索する」ということだと思います。メンバーを信じる。HRとしてはもっとも大切なことではないかと思います。

最高のチームで、一緒に働きましょう!

エンゲージメントサーベイでも「一緒に働く仲間が最高」と毎回のようにフィードバックが帰ってくるプレティア。入社時も最高の組織だと思っていましたが、入社してから半年たっても最高の組織だと思っています。少しでもARやチームに興味をお持ちいただけたら、ぜひお話しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?