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漢文語彙㉔:動寧能白凡

これは受験生の学習用に作成した漢文語彙ヨミ演習のページです。

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ト6・動

■ 次の漢字のヨミを確認!   
 ① 動モスレバ  

■ 読みの解答 
① ややモスレバ・セバ
★→どうかすると・ともすれば

■ 例文で読確認!

■ 例文の読みと意味

:よの まなぶものは ややもすれば としを もって なんかいと なし
・世の中の詩を学ぶ者はともすれば(どうかすると)杜甫の詩を難解として
★→ センター試験では語義が問われた。「杜詩」は杜甫の詩。


ネ1・寧


■ 次の漢字のヨミを確認!   
 ① 寧シ 
 ② 与 其 A 寧 B→★選択 
 ③ 寧クンゾ→★疑・反

■ 読みの解答 
① やすシ 
→ 安らか・安寧
② そノAセンよリハむしロ Bセヨ
★→ 与其A寧B:★→選択形
③ いづクンゾ
★→疑問・反語形:理由を問う

■ 例文で確認!

■ 例文の読みと意味

:ばんほう みな やすし
・国々は皆安やかである

:れいは その おごらんよりは むしろ けんせよ
・礼儀は派手にするより慎ましくするのがよい
与其A寧B:★→選択形

:いづくんぞ きゅうを もって あひすつ べけんや
・どうして緊急だからと言って見捨てることができるだろうか
寧Aン:反語:★→疑問・反語形
可ケン:「ベケン」という読みにも注意したい。


ノ1・能

■ 次の漢字のヨミを確認!  
 ① 能クス  
 ② 能ク   
 ③ 不 能

■ 読みの解答
① よクス
→ うまくできる
② よク
★→ 可能
③ あたハ ず
★→ 不可能

■ 例文で確認!

■ 例文の読みと意味

:すこぶる しを よくし、はなはだ かく あり
・とても詩を得意とし、とてもいい句がある

:かくに よく けいめいを なす もの あり
・食客に鶏の鳴き真似をできる者がいた
:ここでは食客(居候とよく言われるが、日本でいう居候とは違う。「おかかえ」であり、必要なときのために養っている他人である)の意味がある。併せて「」に養うの意味があることも知っているといい。

:そのひと こたふる あたはざる なり
・その人は答えることができなかった


ハ1・白 

■ 次の漢字のヨミを確認!  
 ① 白ス

■ 読みの解答
① まうス 
★→ 言う・申す:例:告白・自白・激白

■ 例文で確認!

■ 例文の読みと意味

:ろこうに まうす「これ あに いんじゃに あらず や」
・魯公に申し上げる「これはなんと隠者ではないでしょうか」
豈A乎:疑問・反語・詠嘆を文脈で見分け、読み分ける。詠嘆であれば「不・非」を伴う。★→詠嘆形


ハ2・凡 

■ 次の漢字のヨミを確認!   
 ① 凡ソ

■ 読みの解答
① およソ
★→ 総じて・そもそも・だいたい

■ 例文で確認!

■ 例文の読みと意味

:およそ り たるは すべからく その しょくを しるべし
・そもそも役人たる者はその務めを知るべきである
:必須:ぜひとも~する必要がある:★→再読文字
:官吏・役人


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